一人ぼっち
セリナさん、ハナさん、クローシュさんいったいどこに行ってしまったんでしょうか?
私どうしたら良いのでしょうか?
人混みに巻き込まれてみんなばらばらになってしまって。
と、とりあえずセリナさんを見つけて、それから、それからどうしよう。
私は、石畳の街の中を一人で歩きながら考える。独り言はなるべく言わないようにしないといけない、もし誘拐犯などに一人だと悟られてしまっては捕まってしまう。
そうなっては私は売られてしまう、それは嫌、それに怖いです。
あ〜、駄目です、心の整理が全然出来ません、もっと落ち着かないと。
「あっ、そうです、セリナさんの事を考えれば落ち着くかも知れません」
そんな独り言を自分に言い聞かせる。
セリナさんならきっと、もっと冷静に堂々としていますよね。
それに、それに!かっこいいです、いつも私達の事を考えてくれてますし、あ〜、セリナさんの事を考えれば考えるほど、浮かんできます。
はぁ〜、セリナさん…
そんな事を考えながら道を進む。
こわっ!何さっきの悪寒。
「ん〜、どうしたの〜?セリナ〜」
ハナは石畳の区切りの枠をぴょんぴょん跳びながら聞いてくる。
「ううん、何でも無いけど〜、いつまで跳んでるの?」
「ん〜、流石に飽きたからもういいや〜」
と言ってピタっと止まるのでぶつかる。
「痛…ハナ急に止まらないでよ、痛いでしょ」
「あはは〜、ごめんね〜、セリナ〜」
ハナは笑いながら謝ってくる。
「まぁ、良いけど」
手をパタパタさせながら近付いてくる。
「ちょ、ちょっと近いって」
「ありがと〜、セリナ〜私は感激だよ〜」
ぎゅっ、と抱きついてくる、ハナの良い匂いがする。
「す、すごく良い匂い、これは」
「せ、セリナ〜?どうしたの〜?」
顔を横に振り何とか理性を保つ。
最近お風呂に入ってないのに何でこんなに良い匂いなんだろ、疑問だ。
「あはは、何でも無いよ、全然」
「ん〜、そう〜?なら良いけど〜」
何とか誤魔化せた…
「さー、行こー、ココ探しの旅に!」
強引に話しを変えてさっきの話しをさせないようにする。
「う、うん〜、そうだね〜、早く見つけないと〜」
ハナは手を離し、歩き始める。
はぁ〜、あれから十分以上歩き回ったけど全然見つからない。
と言うか、この街広すぎる!
「はぁ、はぁもう足が痛い」
私はペタンと座り込む。
「セリナ〜、大丈夫〜?」
覗き込むように聞いてくる。
「はぁ、大丈夫だよ、早く、ココを探さなきゃ」
立ち上がろうとするが力が入らない。
「うむむむ〜、仕方ないか〜、セリナ〜ここで待ってて〜、探してくるから〜」
私に止められないように、すぐさま走り出してしまう。
「ハナ、ごめん」
近くにベンチが無いか辺りを見渡す。
ベンチって以外に無いものだね。
「はぁ〜、これからどうしよう」
手を口に当て考える。
やっぱりこんな所で座ってる訳に行かない。
「お姉ちゃん、こんな所でのんびり座っているとココちゃんが大変な事に巻き込まれるかもね、早く行ってあげないと、ね」
後ろから声がした様な気がする。
「誰?ココを知ってるの?どこにいるか知ってるの?」
後ろにいる人物に問いかける。
「ココちゃんはね、今お姉ちゃんを探して歩いてるよ、じゃあね、もう私の用は終わったから」
「待って!あなたの名前は?」
いつかお礼を言える様に名前を聞いた。
「ふふ、大丈夫よ、また逢えるわ、学園でね」
もう気配が無くなった、相当な魔術師何だろう。
ココが私を探してる、あの人が言ってた事きっと本当何だろう、私もココを探さなきゃ!
私はそんな事を再び決意する。
しかしこの街は人がたくさん居る、いったいどうすれば。
う〜ん、ココを探す方法は、何か無いかな。




