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天星UNFOLD〜占星術士の群青戦記〜  作者: 逢松十五
第1章 A rising stars編
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第二話「少年に課せられた選択肢」

前回のあらすじ

普通の高校生、星宮澄空ほしみやすみあは、

異界より出でるとされる異形の怪物

魔洞獣レムレースに襲われるが、

刀を腰に携え、軍服と制服の中間のような服を着た

頭にツノが生えた銀髪の少女が、彼の元に駆けつけ

戦闘を開始する。

しかし、彼を庇って少女は吹き飛ばされてしまい、

彼は刀を拾い戦うことを決意した。

しかし敵うはずもなく、剣が弾かれ、

絶体絶命となってしまう。

自暴自棄になり、素手で立ち向かおうとした時、

少女のはなった光の弾ではない、流星のような一条の光が異形の胸を貫いていた。

夜は異様なほどに静かだった。


今しがた胸に穴の空いた

異形は、音も立てずに崩れ去ってゆく。

一片の残穢すらも残さず.

魔洞獣(レムレース)、それを

俺は、倒せた。倒せてしまった。

なぜ?

今先ほど俺は何をした?


伸ばした手が震えている。


息が上がっている。


視界の端に人影が映る。


はっと我に帰る

そうだ、さっきの、あの女の子は?


「っ…!き、君!

大丈夫!?」


駆け寄って、地面に伏せている

少女に手を差し伸べる。


─少女は、何か信じられないようなものを見る目で、澄空を見つめていた。


「なに、何なの……アンタ、何者なの?」

少女は困惑しているが、

澄空も、今しがた何が起こったのかわからない、答えられることは一つだけだ。


「お、俺も何が何やらで…

それよりも怪我は!?」


少女は、痛むであろう体をゆっくりと持ち上げて、答えた


「このくらい…大丈夫…っ、

治癒魔術でなんとかなる」


「ち、治癒魔術?」


何それ…

いや、聞いたことがある。

と言うか、歴史だか基礎学だか

何だったか…とにかく授業で習った。

治癒魔術。

この世界には魔術と呼ばれるモノがある。

その魔術は大きく分けて

四つの分類がある。

第一に全ての魔術の基盤.

人間の体内にある

エネルギー…何と言ったか、そうだ、

理力(エーテル)」だ。それを変質させる基礎中の基礎

第一魔術(プロトマゲイア)


第二に、現実にすでにある物質に干渉し

操る魔術。歴史書物には錬金術なんかもその部類にあると書いてあった気がする。それを

第二魔術(デフテロマゲイア)とよぶ。


第三に何かを守る為の、

そして保護する為の魔術。

俺の異能力で占いをする時も使っている。

結界魔術などを扱う

第三魔術(トゥリトマゲイア)


そして、ほとんど記録に残っていないし、禁忌とされているらしい。

基本的には烙印のように生まれつき刻まれている。

第四魔術(テタルトマゲイア)


そのうち、第三魔術に分類するのが

治癒魔術だと言う。

この人はそれも使えるのか……

すると、その人は何かを唱え出した。


「神よ聞き入れたまえ。

私は癒しの力を望まん。

低級治癒魔術(ローヒール)】」


伊月の手のひらから溢れる緑の光。理力エーテルを変質させる魔術の体系。

基礎の第一、干渉の第二、そして今彼女が使っている——保護と治癒の『第三魔術トゥリトマゲイア』。

『治癒魔術』…

結界を手のひらに展開して、照射するらしい……


そう言えば、聞き忘れている事があるような……あ、そうだ。


「あの、名前!」

「名前、なんて言うんですか?」


そうだ。名前を聞き忘れていた。


「アタシ……アタシは……

月見里(やまなし)伊月(イヅキ)…」

と自分の名前を名乗った。

そして、そのまま続けた


「防衛省直属、異能防衛組織

『対特異殲滅部隊』通称

A(アンチ).S(ジンギュラリズム).A(アナイレイション).U(ユニット).

その隊員を養成する、

A.S.A.U.防衛大学附属の中高一貫校。

A.S.A.U.防衛専門学校の高等部、

1年。アンタは?」


おっと、そうだった。

自分の名を名乗るのを忘れていた。


「俺は、星宮(ほしみや)

星宮(ほしみや)澄空(すみあ)

八王子市の天成高校の高校生です。」


そう自己紹介したら彼女…

伊月さんは答えた


「へぇ、普通の高校生じゃん。

何であんな事ができるの。

普通腰抜けちゃって無理じゃない?」


確かに、何だかあの時はすごく、

思考がクリアになったからとしか言えない。

何と言うか、全身のエネルギーが一気に

調律された感じがあった。

と言うべきか……

でもとにかく言えるのは


「わ、わかりません…俺…あ、

僕にも何が何だか…」


「ちょっと、僕って、自分を偽らないでいいよ?

俺でOK♪」


何と、失礼だと思って訂正したが、

別に良かったらしい。


「じゃあ俺で…俺、これからどうなりますかね……」


そう言うと、彼女はうーん、

と考え込んでしまった。


「そう…ねぇ、まぁ、きっと君は

事情を聴取されるはず……

まぁ、今日のは単なる事故って事で……」


「処理はさせないよ……この私がな」

湿った夜の空気を切り裂くような、凛とした声。

振り返ると、そこには夜闇に沈まないほど鮮やかな青銅色の髪をなびかせた人物が立っていた。


その人は、名乗った


「私は、鳴島(なるしま)神凪(カンナ)

そこにいる()の、担任の先生で、

監察官を任されている。

私はね、君をスカウトしたいんだ。

A.S.A.U.(うち)の学校にね。」


何……だと?

それってつまり、

俺が戦いの道に進むと言うことか?

出来るのか?俺に……

いや、今日で痛感した。

自分は誰かを守れるだけの力を持っていない。

防衛専門学校…つまり身を守る術を学べると言うわけか……あ、でも、

今の高校での友達は……


「すぐに、決めなくてもいいんだよ。

私は別に君に戦いの道に無理矢理にでもきてほしいだなんて言いやしないさ。

ただ……君の能力は誰かを助けられる。

今日みたいにね……どうだい?

うちに来ないか。」


そうか、この能力が人の役に立つのか。

じゃあ、腐らせるより良いじゃないか。


「わかりました。転入…します。

すぐにすぐは無理かもしれませんが。

書類とか挨拶とか、色々準備させてください。」


そう言うと、伊月さんと神凪さんは

驚いた顔をしていた。


「はははっ!君良いね!

私は君のことが好きだな。

面白い!」


「よし、君、LIIN(リーイン)やってる?

てか連絡先を教えてよ〜、書類を送りたいからさ。」


こうして、俺はA.S.A.U.防衛専門学校への転入が決まった。

この時の俺は知らなかった。

この日をきっかけに、

いろんな人と出会い、

そして別れ、

この世界の、

真実を知ることになるなんて。

知る由もなかった。

どうも!逢松十五です!

見てくれてありがとう!

さぁ、これから彼の物語は始まりを迎えます。

どうか最後まで見届けてやってください。それではまた次回!

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