0077 あなたの旅立ち / 雨の中で
行ってしまうのですね
私があなたを止めようと
銀色のさざ波が
冷たき氷の船に
あなたを乗せて
運び去ってしまうのですね
時の彼方へと
虹色の門をくぐって
エデンの園に
行くのですか
あなたの安らぎの地は
一体どこにあるのですか
その小舟は
あなたをそこまで
連れて行ってくれるのですか
あなたの幸せは
ここでは得られない
時の外にいる
あなたには
07-10.28-12.8
※※※※
灰色の空
低い雲
湿った冷たい風
降り込められて
肌を刺すような
冷たい雨に
肌を切るような
こごえる風に
穴の開いた心に
なにができる?
日の光は見えず
町も静か
雨のとばり
濃いもや
あそこにあるのはなに
あそこにいるのはだれ
足音を立てて
近づいてくるのは
雨の中をやってくるのは
一体だれ?
07-10.28-11.27
まあ、もう明かしているようなものですが、これは昔々ノートに書いたものを写しているものです。一日一篇。書かない日も割とあったけれど。で、写し終えたら処分してしまおうかと。埋葬たる所以です。
でね。今日ちゃんと数数えてみたりしたんです。今写している4冊含めて、全部で52冊ありました……
1/1日付入りの冊数で8冊。多分足掛け9年ほど書いていたようです……
あらためて、気が遠くなったという話。
番外で、お話の一部やら詩やらを書き留めたノートが出てきました。とりあえず、定型詩の方は別に上げてみました。もし目を通していただけると少しうれしいです。月光よりはかなり長いですが。
まあ、やっぱりなんてもの書いてたんだ、という感じしかしませんが。




