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0386 霧雨の降る日
時計が
真夜中をうち
さらにその針が
一廻りするころ
夜の闇を
かすかにふるわす
霧の中に
埋もれてしまう
短い鐘の音
灯を消せば
何も見えず
ただかすかに
輝くのは
はるかな
街灯だけ
かすみの掛かった
しかし
聞こえないものはない
霧雨の
しとしと
地面に降る音
一時一時が
刻まれていく音
行き去りし時は
帰らない
降った雨は
いずれ天に昇るとも
刻まれた一時は
刻まれる先から
いずこにか持ち去られ
一つの結末が来るまで
あとどのくらい?
未来は必ずやってくる
避けることは出来ない
そしてその日も
時を刻む音
針の動く音
過去を引きずりながら
"今"を休むことなく
書き換えていく
夜明けまで
聞こえるのは
夜の静けさ
04-5.3-6.26
夜になり、静かになると、いつでも時の過ぎていくのが感じられるようになります




