358/1484
0358 廻りて廻り / 言葉はいらない
時は廻りて
この身も廻り
心の内には
過ぎ去りし時
その中に
かすかに見える
幼き頃の
想い出のかけら
かつてこの身を
つつんだ空と
今この身を
つつんでいる空と
同じものか
あるいは否か
今見ているもの
かつて見ていたもの
時は廻り
場所も廻り
この身は変わろうと
戻る、時の中
04-5.6-5.18
※※※※
あなたの美しさを
たたえるために
言葉を探し回っていた
過ぎ去りしあの頃
心を表すのに
あまりに力不足ゆえ
悩んでいた
今はそうはすまい
美しさはけして
たたえるためではなく
遠くから眺めて
心喜ばすものだから
偽りの心もつづりうる
言葉はもういらない
心は伝えるべき
ものではなく
推察し感じ取る
ものなのだから
04-5.3-5.19
言葉はいらない、と言葉でつづる…




