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0033 悪夢 / 迷子
あれは夢だったのです
そう、夢
悪夢だったのです
覚まさなければ
足一歩踏み出して
その崖をまっさかさま
下に着くころには
目覚めているでしょうか
望んでも見られないものが
夢なのです
望まなくても見てしまうのが
夢なのです
だとしたらそれは
現実とどう違うのですか?
この現実は、赤い王の夢?
白い王さまは動きが遅い
私のまぶたの裏
これは私の夢
そう、私が目を覚ませば
全てはもとのとおり?
07-10.28-12.21
※※※※
風が吹いてきて
僕の前の道を
消してしまった
立ち上がった僕は
行くところもなく
さりとて
戻ることもできず
ただ
立っているだけ
道を切り開くには
力が足らず
ああ
どうしたらいい
追うものもなく
留まることは
許されてはいるが
そうしている間にも
星々は動き
夜明けは迫る
また一つの
夜が消えて……
07-10.28-12.9
赤の王、白の王はアリスですね。なんで動きが遅いのかは分からないです。
進んでいけると思った道は、ひょんなことからなくなってしまうことがあるものです。
どうしたらいいのでしょうね。そのような時




