明日への灰：宇宙の光線

"Ashes For Tomorrow: Ray Of Light In Space" 無数に存在する宇宙。それらは常に動き、変化し、時にはたった一つの意志によって、すべての法則が崩壊することさえある。
そんな中、目的も希望も持たず、ただ冷たく、感情のないまま生きていた青年――安江ウヅキ（Uzuki Anekawa）、21歳。

だが、ある日突然、彼の前に現れたのは「システム」と呼ばれる存在だった。

よくある物語のように、力や権能を与えるわけではない。
このシステムは彼に、やりたくもない任務を強制的に課し、さらには「The Universe Garden（ユニバース・ガーデン）」という組織への加入まで命じてきた。

その組織は、宇宙に発生する「空間の歪み」――時の流れを狂わせ、歴史を乱し、他の宇宙にまで影響を与える脅威を監視・修復する使命を持っている。

ウヅキは、システムの命令と組織の命令の狭間に立たされ、自分の意思を持つ余地さえ与えられず、ただ「やらされる」存在として様々な宇宙へ送り込まれる。
そこでは、彼自身が他人になりすまし、歪んだ歴史を正し、巨大な破壊力を持つ「空間存在」と呼ばれる異形と戦わなければならない。

そんな過酷な旅路の中で、彼は仲間と呼べる存在、あるいは“仕方なく”共に戦う者たちと出会う。
それらの出会いが、彼の凍てついた心を少しずつ揺さぶっていく。

「なぜ自分なのか？」

任務をこなす中で、ウヅキはやがてシステムそのものの異常性と、自らの過去に隠された謎に気づいていく。
そして彼の前に現れるのは、ユニバース・ガーデンの敵対組織「Darkness In The Shadow」。
目的も正体も不明なこの影の勢力との戦いを通じて、ウヅキは次第に気づき始める――

自分が追い求めるべきは、単なる任務の真実ではなく、自分自身の存在意義と、この宇宙そのものの真実なのだと。