14話:来てます
「ねぇねぇ。リョウ!外に魔物倒しに行こうよっ!!」
「司祭様が領主様に許可書貰うって言ってただろ。それまで待て。」
「う〜。そんなの待ってたら、あたし王都に帰っちゃうもん。じゃあじゃあ、街にお出かけしよ!」
「後でな。」
「も〜〜!!」
折角、独りでクラスの事でも考えながら、外で昼寝でもしようと思ってたのに。
馬鹿が邪魔しやがって。
・・・まぁいいや。折角だから、カティの意見も聞こう。
「なぁ、カティ。魔物誑しってクラス、何だと思う?」
「え?あ〜うん。そうだったね〜。何だろう?」
「少しは考えてくれてる?」
「う〜ん。・・・魔物使いと似たような感じじゃない?ホラッ!昨日、スライムに助けて貰ったじゃん。」
「あ〜〜・・・。」
確かにそうかもしれない。
ゲバルド氏の騎士仲間の魔物使いが、魔物を友達にしたのがクラスを貰う前。
それで、昨日。クラスを貰う前に青いスライムから助けられた。
その当事者だったのは僕とカティ。
ゲバルド氏は僕とカティのどちらかが、魔物使いじゃないか?と推測した。
カティは昨日、クラス勇者だった。魔物使いじゃなかった。
じゃあ、魔物使いのクラスは?
違うのだったら、何故青いスライムに助けられた?
と言うことか。
「凄いなカティ。勇者になって賢くなったか?」
「そ、そう?うへへ・・・。」
「・・・後は、何で“使い”じゃなく、“誑し”なのかだな・・・。」
何で使いじゃないんだろう?使いでいいじゃん、もう。
「そうですね。今まで存在しなかったクラスなので謎が多いです。」
「そうだなぁ・・・ってセリス様!?」
「うひっ!天使様!!?」
「こんにちは。また来ちゃいました。」
セリス様がいつの間に隣に座っていた。
挨拶して、ニコニコしている。・・・ちょー可愛い。
このまま抱きしめたい・・・あー!もう!この天使、人を駄目にするぞ!!
「ど、どうしたんですか?天使様ってそんなに街に来るんですか?」
「いいえ。今日はリョウ様に会いに来たんですよ。やはり、魔物誑しが気になるので。」
「あー、そうっすか。ルナ様も知らないって言ってましたもんね。」
「聴こえていたんですね・・・。そうです。ルナ様も知らない、今まで存在しなかったクラスなので、調査に来たんですよ。」
どうやら僕のクラスを気にかけて、来てくれたようだ。
セリス様マジ天使。
まぁ、ルナ様の命令なんだろうけど。
「んで、セリス様。どう思いますか?やっぱり魔物使いと同じような物でしょうか?」
「様はいりませんよ、リョウ様。セリスで構いません。」
「え?いや、それはちょっと・・・。」
「これからは暫く一緒に居ますからね。敬称は邪魔だと思います。」
「・・・ん?暫く?一緒?」
「私がそう命じたのですわ。」
後ろから声が聞こえた。ルナ様の声だ。
ルナ様まで来ていたのか。
後ろを振り替えると、目の前の何も無い空間から、ニョキっとルナ様の胸から上が生えていた。
我らが女神、ルナ様である。
「オギャアアアアアアァァッ!女神様が生えてるぅ!!」
カティの驚きっぷりにルナ様もニコニコしている。
ルナ様的に100点のリアクションなのだろう。
「しかもガチムチスタイルだし・・・、夢に出て来そうだ・・・。」
「ルナ様!そのお姿は止めてください!!」
「も〜。仕方ないわね〜。」
セリスに言われて、あっという間に光に包まれ、美女スタイルに戻った。
「それで、ゲス女神様。今度は何の用ですか?」
「うわっ。遂に口に出して私を罵倒するのね。折角、リョウの為に来たのに・・・。」
そう言って、嘘泣きしながら、僕に2つのカードを渡してくる。
何だ・・・?あぁ。僕の銀行のキャッシュカードとクレジットカードか・・・。
「リョウのお陰で、随分楽しませて貰ったわ。パソコンも新調したし、日本中のパンケーキを食べ歩いてきたわ。」
「・・・まぁ、金なんてこの世界じゃ意味無いんで、好きに使っていいですけど、クレジットカードは僕の金じゃないですよ?」
銀行口座の金は好きにすればいいが、クレジットは駄目だぞ。
どうなるんだ?
僕はもうあっちの世界に戻る気は無いんですが。
もし戻る事があって、戻った瞬間借金まみれってのも嫌だぞ。
「・・・その辺はご心配なく。私が立て替えておきましたわ。貴方は私に借金をしているのです。しっかり働いて返しなさい。」
「あ、それはどうも。・・・・・・え?おかしくね?」
「何もおかしい事はありませんわ。貴方のカードなのですから。貴方の借金でしょう?」
「いやいや、全部ルナ様が使ったんでしょう?僕は使ってないですし。」
「いいのですか?このまま貴方を元の世界に帰したらどうなるでしょうね・・・。」
「なっ!・・・なんつう脅しを・・・。」
「ルナ様・・・私は恥ずかしいです・・・。」
「セリスは黙っていなさい。いいですか、リョウ。貴方は私に大きな借りがあるのです。これからは、私の為に身を粉にして働くのですよ。」
何だろう。本来なら激怒してぶん殴っても文句は言われないと思うような案件なんだけど。
まぁ、いっかぁ。って感じになっちゃうな。
なんだかんだ、ルナ様って甘いところあるから、無茶は言わんだろう。
まぁこのクレジットの件は無茶だけど。
「働くったって。ルナ様、何をするんです?」
「それはその都度命じます。今は、魔物誑しがどういったクラスなのか、セリスと調べなさい。」
「リョウ・・・受け入れちゃうんだ・・・。凄い理不尽だと思うよ?」
流石にカティでも分かるか?
何か、女神の命令で動いてますとか。カッコイイじゃん?
まぁ、命令がなけりゃ好きにしてていいんでしょ?
「・・・その通りです。基本的に好きにしてもらって構いません。いい働きをすればご褒美も差し上げましょう。」
ほぅ。ご褒美。女神様のご 褒 美
期待していいんですね?
勿論もっこり的な意味で。
「・・・まぁ、貴方の欲しがってた物ですわ。期待していますわよ。」
やっぱりもっこりじゃないか!!!歓喜!!!
「んで、話を戻しますけど、カティが言ったように、魔物使いのようなクラスだと僕も思うんですが、お二人共、どうおもいます?」
「・・・・・・そうでしょうか?クラスを授けた時に言いましたが、誑しの意味は、異性を言葉たくみに誘惑する事。うまい事を言って騙す。たぶらかす。後は、子供をなだめる。などですわ。」
「言葉の意味だけで考えますと、魔物のメスを言葉たくみに誘惑する。ですか?」
セリス、マジそれ?神クラスじゃん?
あ〜いや・・・今のところ、あっちの世界のゲームとかアニメでよく見る、モンスターで人型の可愛い子とか、殆んど見たこと無いんですけど・・・。
ハーピーの一部くらいだなぁ。
魔族とかなら居るかな?
あれ?やっぱり神クラスじゃん?
「後は、魔物を騙す。と、魔物の子供をなだめる。ですか?」
「そうですね、ルナ様。そのどれかではないでしょうか?」
あ、その2つは別にいいです。
最初ので、おねがいしまーす。
「魔物を騙す。って言うのはよく分かりませんね。魔物と意思疎通はできませんし・・・。」
う〜ん。何か罠に掛けるとかか?
落とし穴とか?
・・・いや、何なんそのクラス。誰でも出来るじゃん。
ここはセリスの意見に乗っておこう。
「そうですわね。では、リョウ、セリス。魔物のメスと子供を重点的に・・・と、言っても、魔物に子供はいませんわね。」
「えっ!居ないんですか?」
・・・確かに見た事は無いな。
「居ませんね。繁殖する魔物はいますが、産まれてすぐ大人になりますから、子供の時期はありません。例外は魔族ですね。魔族は子供を産みますよ。」
繁殖する魔物とか居るんだな。
ゴブリンとかオークとかが定番だろうか。
こっちの世界ではどうなんでしょうね。
是非、高飛車な女騎士様をお回しになっているところを見学したいですな。
しかし、産まれてすぐ大人ってことは・・・腹を破って・・・。
Oh・・・それは見せられないよ・・・。
そして、魔族は子供がいるのか・・・これはもう、フラグでしかない。
よしっ。子作りしよう!!
「もう、魔族のメスを言葉たくみに誘惑するクラスでいいんじゃないですかね!?」
「むーっ!!魔族に変わってる!!すぐエッチな妄想するんだからっ!!」
「馬鹿者っ!男がもっこりでなくてどうする!!」
男は皆そうなんだぞ?
世界の常識だろう?
カティもすぐ分かるぞ。学園なんて帰ったら、狼達がいっぱいだぞ!
「学園に帰っても気を付けろよ、カティ!ホムト君なんて下半身の事しか考えてないに違いない!」
「えぇ!?そうなの!?」
「その通りですわ。男は皆、性欲の塊ですわよ。」
「ルナ様も悪ノリしないでください。」
「あれ?・・・下半身の事ってなに?」
君には難し過ぎたかな?
そして、一番の被害者はホムト君。
「そんなどうでもいい事はいいのです。さっさと街の外に行ってきなさい。折角、勇者ちゃんも居るのですから。」
どうでもいいってよホムト君。
ぶっちゃけ、僕もどうでもいい。
「いや、ルナ様。行きたいのはやまやまなんですけど、外に出るための街の通行許可書がまだできていないんで。」
「孤児院の隠し通路を使えばよいではありませんか?」
「ゲェッ!?何で女神様も知ってるの!?みんなとの友情の証なのに・・・。」
「何を言っているのです勇者ちゃん。私は女神ですわよ?(ドヤ顔)」
「女神しゅごい・・・。でもでも!そうなんです!隠し通路使えば出れるのに、リョウがダメって!」
「お前だって司祭様に釘刺されてるだろうが。僕も今朝、直々に呼ばれて、許可書ができるまで街から出るなって言われてるんだよ。」
「そんなもの、無視すればいいのです。」
「ルナ様!何て事子供に教えてるんですか!!」
いや、女神としてその発言はどうなのよ。
セリスも苦労が絶えないな。
「ルナ様は簡単に言いますけど、僕は司祭様との約束は破りませんよ。」
「んふふっ。律儀ですのね。いいですわ。私が動いてあげましょう。」
「ルナ様。無茶はしないでください。」
「無茶ではありませんわセリス。では、そろそろオヤツの時間ですので、仕事が終わったら帰らせてもらいます。セリス、後は頼みましたよ。毎日の報告は忘れずにね。リョウ、エカテリーナ。期待していますわよ。」
そう言って、何も無い空間に沈んで行く。
後には何も残らない。
すげぇな・・・どんな魔法使ってるんだ?
「ねぇねぇ!リョウ!聞いた!?女神様があたし達に期待してるって!!」
「聞こえてるよ。」
期待してる・・・か。
まだ、僕がこんな大事なクラスを貰ったって実感ないなぁ。
まぁまだ、強いかどうかも分からんのだが・・・。
「・・・ふふっ。大丈夫ですよ。きっと素晴らしいクラスです、リョウ様。」
「だといいんですけどね。・・・それで、結局セリスはどうすることになってるの?」
「暫く下界に居ますよ。リョウ様とパーティーを組むという形になりますね。」
「むむむ( ゜ε゜;)あたしもリョウのパーティーメンバーなんだから!!セリス様でも負けないよ!」
「ふふっ。では共に戦う仲間ですね。エカテリーナ様も、私に敬称はいりませんよ。」
「仲間・・・うんっ!仲間ね!!よろしくね、セリス!あたしの事はカティナでいいよ!様もいらない!」
「僕もいらんよ。様なんて堅苦しいよ。」
「そうですね。リョウさん。カティナさん。よろしくお願いしますね。」
「あぁ。よろしく。」
「よろしく!セリス!リョウ!」
僕達は固く握手を交わした。
この二人なら、信頼できるだろう。
・・・いやぁ、熱いな!これこれ!こんなのがやりたかったんだよ!
僕の冒険はここから始まるんだ!的な感じ!
頼れる仲間、楽しい旅、熱いバトル!
っかあーー!!異世界来てよかったぁーー!!
・・・そして、意識せずとも、美少女二人じゃん!
おいおいおいいぃ!!ハーレムパーティーだぜぇ!!
なーんか、カティは勢いでパーティーに入ってしまったが、まぁ顔は文句無しだからいいでしょう!
やっぱなー。僕が何もしなくても、美少女が寄ってくるんだもんなぁ。
楽しい旅から深まる絆。ピンチを助け合い、そこから始まる・・・恋!愛!!
「い、いけません!私はルナ様に全てを捧げております!」(裏声)「 奥さん!いいではないですか!奥さん!」「あぁ、ルナ様お許しください」(裏声)「口ではそう言っても、体は正直だなぁ!」ヒャーッハー!!フェーーーードインッ!!ウヒョーーー!!タマラーンチッッ!!
「どうしたんですかリョウさんは?」
「う〜ん。いつもの病気みたいなものだよ。ほっとけば、直ぐに復活するよ。」
「そうですか。・・・さて、これからのお宿を見つけないといけないですね。」
「宿・・・。あっ!それなら孤児院に来ればいいよ!あたしがパパに言ったあげる!」
「いえ、そこまで迷惑をかける訳には・・・。?? 何か凄い勢いで走ってきますよ?」
「え?本当だ。あれは・・・パパ?」
街の方から必死な顔して、凄い勢いで走ってくる。
ゲバルド氏とディーノ氏だ。いったいなんだ?こっちに向かって来るぞ。
「ふぅ・・・ふぅ・・・。熾天使様。大変長らくお待たせしたようで・・・。」
「ひぃ・・・ひぃ・・・。申し訳ありません。直ぐに御用意いたしましたぞ。」
あっという間に目の前まで来た。
ゲバルド氏もディーノ氏も瞳孔が開いてんぞ。必死だな。
もう歳なんだから、無茶しないで欲しい。
「えっと・・・何の事でしょう?」
「むぅ。先程、領主の屋敷で、子供達の通行許可書の発行を頼んでいたのですが・・・。」
「そこに女神様が降臨なされたのであります!早急に三枚の許可書を作れと、さもなければ、孤児院に居る熾天使様が何をするか分からないと仰るのであります!」
なんと!ルナ様が直接頼みにに行っていたのか?
しかも、ヤバい脅し付きだww
「あぁ・・・ルナ様。無茶をなさらないでと言いましたのに・・・。」
セリス・・・報われない子・・・。
でもめげないで!僕ではあのゲス女神は無理です!
「熾天使様。これが通行許可書であります。緊急に作った物ですが、数日は使えます。正式な許可書は2〜3日の・・・いえ、明日!必ず!アルベルティーニの名にかけて!!」
「そ、そんなに急いでませんので・・・。」
「ディーノよ。熾天使様はリョウの為に暫く下界に滞在されると仰っていた。何処かいい宿はないか?」
「おお!そうであるな!熾天使様。街で一番の宿を用意させます。少々お待ちを。」
「駄目よ、領主様!セリスは孤児院に来るんだから!」
「こ、こらっ!エカテリーナ!熾天使様を呼び捨てにとは、なんと恐れ多いことを!」
「いえ、トクレンコさん。私がカティナさんに敬称はいらないと言ったのです。御二人も熾天使様は止めてください。セリスと名乗っている意味がありません。」
「お、おお・・・。そうですな。申し訳ありません。」
「しかし、熾て・・・オホンッ!セリス様。宿は任せてもらえないでしょうか?」
「いえ、アルベルティーニさん。私はもう孤児院で御世話になると決めちゃいました。トクレンコさん。どうか置いていただけないでしょうか?」
「そ、それは勿論!しかし、よろしいのですか?子供は大勢居ますし、用意出来る部屋は・・・あまり広くありませんよ?」
「それは構いません。我儘を言って置いてもらうのですから。よろしくお願いします。」
どうやら、セリスは孤児院に来る事に決めたようだ。
う〜ん。美女と一つ屋根の下・・・熱い。
まぁ、お邪魔虫は沢山いますけどな。
その筆頭がこのお馬鹿なんですが、コイツはもうすぐ王都に帰るからな。
後はリタさえ何とかすればコッチのもんよ!!
「じゃあ早速、外に行きましょ!早くしないと日が暮れちゃうわ!」
カティが元気よく宣言する。
よっぽど行きたかったのだろう。
何の障害も無くなったし、行くとするか。
「ふふっ。そうですね、。孤児院の食糧も獲れるといいですね。」
「おお!助かりますぞ、セリス殿。育ち盛りの子達が多いので、じゃんじゃん持って帰ってください。エカテリーナ。勇者のクラスに恥じぬよう、セリス殿をしっかり御守りするのだぞ。」
ゲバルド氏、順応するの早いな。もう殿とか呼んでるし。
「そうであった!エカテリーナよ。勇者を授かったのであったな。おめでとう。我輩も領主として、鼻が高いぞ。リュドミラも喜ぶだろう。」
「エヘヘ〜。ありがとうございます!領主様!リョウも凄いんですよ!」
「そうであるな。リョウ氏・・・なんだかよく分からんレアクラスを授かったそうであるな。おめでとう。」
「あ、はい。あざーす。」
なんだかよく分からんレアクラスってなんだよ。
その通りですけど。
何も言い返せねぇ。
「んん??・・・・・・そういえば、おかしいではないか。何故、リョウ氏とエカテリーナはクラスを授かっているのであるか?神託の日は、一緒に息子とリョウ氏を捜索していたではないか?」
あー、そっか。ディーノ氏は僕達がクラス貰ってるの知らないぞ。
セリスに、というかルナ様がセリスに伝えるように言ったんだろうけど、昨日の神託は内密にするように言われているんだよな。
たしか、安易に人を特別扱いしているところを知られると、キリがないからとかそんな理由だったはず。
まぁ、他にも理由はありそうだが、広めるような事じゃないな。
ディーノ氏なら口は堅そうだけど。
「む。気のせいだろう。」
「そうであるか。気のせいだな。・・・な訳ないであろう!その日、ゲバルドは神託の日だからと捜索には参加しなかったではないか!」
「領主様、歳なんだから疲れてるのよ!」
「何をいっておるのだエカテリーナ!妻は毎晩、元気で激しいと言って・・・ヒョオオオオオ!!ナニを言わせるのであるか!!」
いや、自分から言ったんだろう。
誰も聞きとうないわ。お前の下の事情なんか。
「リョウは!?リョウは息子と誘拐されていたではないか!どうやってクラスを授かったのだ!?」
「ハンドパワーです。」
「そうか・・・。」
・・・・・・ん?納得したん?ハンドパワーで?
「他の者はどうしたのであるか?あの背の高い男の子と、女装している子と、メガネの女の子とかは?あの子達も10歳ではないのか?あの子達も一緒に我輩と捜索していたぞ。なんと、メガネの女の子は賢者だったそうではないか!おめでとう!メガネの子!」
「む。どうしたディーノよ。ちょっとおかしいぞ?」
「我輩がおかしいのであるか!?」
「むぅ。リョウ、後は私に任せてもう行きなさい。ディーノを相手にしていると本当に日が暮れるぞ。」
全くだ。ゲバルド氏に任せてしまおう。メンドイし。
「あ、はい。」
「では、トクレンコさん。後はよろしくお願いします。」
「じゃーねー!お土産獲ってくるよ!」
「ま、待つのである!我輩はまだ納得してないのであるぞ!」
「ええい!ディーノ。ハンドパワーだ!ハンドパワーでクラスを授かったのだ。」
いや、ハンドパワーハンドパワーって連呼するなよ。
古いから。イマドキの若い人は分かんないから。




