4話星空の下に
まず、この世界マグナラはレアーナ王国、クトラス帝国、魔導の国ペンドラゴン、亜人の国パナウェイ、魔族の国ダクリブの6つで構成されている。
レアーナ王国は、この中でもっとも古くからある国で魔王が襲来した時に勇者を召喚したのも国である。クトラス帝国は軍事力に優れ武器などを多く製造している。ペンドラゴンはその名の通り魔術の国である。常に最先端の魔術を開発しており、それは他の国の追従を許さないくらいである。また神への信仰が
厚く、教皇が国を治めている。
また、亜人に対する差別が激しい国でもある
パナウェイは、魔王襲来時に全種族が集まったのが、始まりであり魔王死後に出来た国なので比較的に新しい国である。
ダクリブは、ヒトから別れた進化した魔族に
よって作られた国で、国を纏める者がおらず
今は荒れている。
おれ達が向かおうとしてるファイはレアーナ王国に属するタウ伯爵が領主を務める街である。
「ファイですか?」
リーザがおれに聞いてくる。
「あぁ。タウ伯爵の噂は知っているな?」
「えぇ。確か亜人を虐待して楽しんでるという噂ですか?」
知っていたか、なら話は早い
「そうだ。これからお前にはその噂が真実か
調べてきてもらう。」
「それはいいですけど。いったい、何に使うんですか?」
「それは、きさまには関係のない話だ」
わざわざ理由を話す義理はないしな。
「けど、どうやって街に入るんですか?わたし身分を証明するカードをもってないんですが」
そう。カードと呼ばれるマジックアイテムが
あり、それが、身分を証明するのに必要なのだ。カードは所属するギルドで発行しており
大抵のヒトは、何かしらのギルドに所属している。
「その辺は考えてある。だから、いったんファイの近くの村に寄るぞ。」
「村に寄るのは、わかりました。しかし
村に寄って何するんですか?」
おれは考えていたことをリーザに話す
「きさまには、冒険者になって貰う。」
「・・・・はい?」
リーザが聞き直してきた。
「冒険者になって貰う。」
もう言わせるなよ。
「いやいやいやいや!無理ですって!!私、今まで剣なんて握ったことないんですよ!?
魔術も知らないし、冒険者なんて出来るわけないですよ!?」
猛烈に反対してくるなこいつ。だが変えるつもりはない。
「剣や魔術はおれが教えてやる。」
「でも」
「イヤだったら別にいい。きさまをここに
置いていくだけだ」
「うぅ・・・わかりました。」
どうやら決心がついたらしい。
「よし、明日から始めるぞ今日はもう寝ろ」
リーザが眠りについた頃、おれは焚火の火を
見ながら考えていた。
・・・この眠れない身体にも慣れてきたな。
食べることもできず、眠ることもできない。
そんな身体に最初のころは戸惑っていた。
おれは、反対側で寝ているリーザの顔を見る。こいつの寝顔を見ていると、昔の『あいつ』を思い出す。『あいつ』もこんな幸せそうな顔で寝てたな。
「・・・やっとひとつ目的に近くなった。」
今のおれを見て『あいつ』はきっと悲しむ
だろうな
おれは星空を見ながらそう思った。




