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プロローグ
逃げなくては、殺される。
ちくしょう、どうしてこんな目にあってるんだ。今日は、仲間たち3人と薬草取りのクエストに森にはいった。目的の薬草は、すぐに見つかった。そこまでは、よかったのだ。だが、そこで『化物』に出会ってしまった。
「ギャャャャャ!?」
また、仲間が1人喰われた。残っているのはおれ1人になってしまった。
(次に、喰われるのは、おれだ。ちくしょう死にたくねぇ。死んでたまるか!)
残っている力を、全て使い逃げ続ける。
その時、後ろから風が吹いた。そして、目の前に『化物』が立っていた。
「あ・・・・」
『化物』は口を開ける。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
そして、おれの人生がそこで終わった。
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『化物』はとても飢えていた。いくら食べて
も腹を満たすことはなかった。『化物』は、東の方を見た。ファイがある方角だ。その方角から、今までに、感じたことのない力を感じていた。そして『化物』は、その方角に進んで行く。




