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おねがい

「作り手さまがいらしたぞー!!」


馬をひいた騎士さんと共にお城まで歩きくと騎士さんが大きな声でお城へ向かって叫んだ。


小川の上にかかる橋を渡ってお城の前へ。


ラッパのような音が鳴り響き、パタパタと騎士さんと同じ格好をした小人たちが集まる。


小人たちによって出来た道を通って奥へと進む。


長い廊下の先、大きな扉が開かれる。


そこには大きめのソファのような椅子があり、立派な装飾がされている。一目で玉座とわかる。


「まもなく王様がいらっしゃいます。しばしお待ちください」



そうしてその場に片膝をついた。


それをマネしようとすると


「作り手さま、どうかそのままでお待ちください」


とやんわりと止められた。


玉座をふと見やればキラキラと輝いている。見た感じ宝石のような、キャンディだ。


たぶんひじ掛けとかはクッキーで座る部分はスポンジ、装飾はあめ細工。


「王様、王妃様がいらっしゃいます!」


「よい、楽にいたせ」


と、赤いマントを羽織り王冠をのせた小人がやってきた。


たぶんこの人が王様なんだろう。


ソファに腰掛けると話し始めた。


「そなたが作り手というのは、間違いないのだろうか?」


「はっ、この方はパティシエをされていると私にも話してくださいました。ウソはついてないと思います」


「私は確かにパティシエ・・・・お菓子作りをしています。ですが、それがなにか」


「そなたに頼みがあるのじゃ。王妃よ」


「はい、こちらをご覧ください」


「どうぞ、王妃さまのお近くへ」


と、黄色いマントを羽織った王妃様へと近づいていく。


その手にはキラキラと輝くブローチがあった。


「こちらのブローチはもっと立派だったのです。ですが、先日まちがって落としてしまい壊れてしまいました」


ブローチと一緒に確かに周りをあったと思われる鎖などの小さな飾りがあった。


「こちらの修理を、どうにか頼めないだろうか」

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