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幕間 知られざる地球の歴史 SFディストピア教の起源

アトランティスやムー大陸よりも古いSFディストピア教の起源

突然ですが、知られざる地球の歴史コーナーです。この知られざる地球の歴史を知らずして、30年前に私の周りにいた「育ちの良い」人達が、SFディストピアの完成を最後の審判後の世界のように切望するのか?それを知らないと始まりません。


SFディストピアものに描かれる、高度に発展した機械によって人間管理が完璧に行われるというものは、ヨーロッパの極北の世界に残った古い古い宗教なのです。どうにも、日本人というかアジア人には、SFディストピアが宗教という感覚を持ちにくいです。それはSFディストピア教という科学技術万能の世界観が、主に中国、インド、中東といった大文明を生んだ地域から駆逐されてしまったみたいです。だから極北の世界にしか残らなかった。


何に駆逐されたかというと、「宗教」です。それもプレモダン(前近代)な世界観を持つ、壮大な物語を持たない「生活の宗教」です。イスラームなどを見て頂けるとわかるのですが、イスラーム法は商業のルールなど、現実の生活に根ざしてます。ヨーロッパの極北の世界と違って、ユーラシア地域で発生した「宗教」の影響を早くに受けた地域では、現実の生活から離れて火星に行くとか、それと似たようなSFディストピアの完成とか、そういう「壮大な物語」を持ちようがないのです。


だから30年前に「育ちの良い」人達を見て、その辺のおっさんが些末な事に口うるさいやつらだのようなリアクションしか取れなかったのは、そのおっさんには「壮大な物語」という世界観がなかったせいなのです。


些末な事に口うるさいというのは、有象無象がわけのわからん行動を取らせない人間管理社会を目指すという明確なイデオロギーがあるからです。


30年前の私の周りにいた「育ちの良い」人達には、生活から離れたような「壮大な物語」がありました。


中世イスラーム世界では科学技術が、その当時のヨーロッパよりも進んでいましたが、イスラーム文明は月に行くような科学技術の発展は起きませんでした。それはムスリムの人達に「壮大な物語」がなかったせいです。


ムスリムの人達の世界観は、イスラームの教えを守って天国へ行くことなわけですから、月や火星に行くよりも、商業の公平性を守ったり喜捨をする方が天国へ近くなるからです。プレモダン傾向を持つ「生活の宗教」というのは、イスラームに限らず、「嘘を付くと閻魔様に舌を抜かれる」迷信を信じてる大乗仏教も似たようなものです。


前述した「壮大な物語」の世界観がないおっさんは、禅仏教の世界観を無意識で信じてるのです。


ちなみに禅仏教が西欧キリスト教から警戒されてる理由は、この「世界観」なしがあると思うのです。西欧キリスト教は、聖書ストーリーの世界観の拡張で世界を広げて来ましたから、それを拒む禅仏教は非常に警戒されてるわけです。


おっさんに限らず、北関東ヤンキー文化圏の人達は、禅仏教が西欧キリスト教に警戒されてる話なにそれ?なわけです。


さて、知られざる地球の歴史の話に戻ります。人類の文明の始まりはメソポタミア文明で〜とか、原始人のような人類が進歩して〜みたいな話は、近代以降の西欧の作ったお話です。実際はよくわからないです。


考古学はぶっちゃけわからない事多いです。(真面目に考古学の本を読むと本当に想像の余地があまりに広く見えるのですよ)


最近はかなり古い(12000年前)などの都市遺跡がトルコ辺りから出たりしてるので、原始人からの進歩史観は流石に誤りに見えますが、真偽の程は置いておいて、とりあえずメソポタミア文明よりも前からずっーと文明があったと仮定してここは考えて下さい。


そう考えないと、SFディストピア教の起源がわからなくなります。


原始人みたいな人達は、昔からいました。それと同時に高度な文明世界も同時にありました。現代は、文明社会が世界を覆い尽くしてるので、アマゾンの先住民のような人達の活動領域が極端に小さくなってるのです。


文明の発達の度合いによって、文明社会が優勢の時もあれば、そうでない時もあるみたいに考えたほうが良いです。


なので原始人の集落が発展して都市国家を作ったような、マルクス主義史観のような話ではありません。


進歩史観を外して考えない事には、地球の歴史がわからなくなるのです。


とりあえず、この地球にはずっーと文明がありました。いつできたのか不明ですが。高度な科学技術を持った文明な事もありましたが、科学技術がない中世レベルの文明の時代もありました。中世といっても、ヨーロッパではなく、同時代のイスラーム世界と中国は中世でも先進地域ですので、かなり印象が変わると思いますが。


中国の歴代王朝が栄枯盛衰を繰り返していますが、科学技術も中国の歴代王朝よろしく栄枯盛衰をしてるので、ある時もあればない時もあります。


そしてそんな悠久に栄枯盛衰を繰り返してるかに見える時間軸の、地球の歴史をみる上において重要な世界観があります。


それはインド宇宙論にある黄金時代と暗黒時代という区分です。


インド宇宙論では、この世界は壮大な時間を周期しており、黄金時代と暗黒時代を繰り返してると考えます。(壮大な時間ですが、インド人は時間を虚構だと考えるので、ぶっちゃけ無いものと同じ扱い)


暗黒時代から黄金時代へと移行する時点で、それまでの事を清算するような事が起きるのですが、それがもしかしたらキリスト教の終末思想の「最後の審判」の元ネタかも知れません。


私の周りにいた「育ちの良い」人達は、もしかしたら西欧キリスト教ではなくて、こういったインド・イランの世界にルーツがある事が自分たちのブランドだと考えるから、「教会は偉そうでけしからん!」という話になるのでしょうが。


このインド宇宙論に従えば、現代は暗黒時代と黄金時代の過渡期に入ってるそうなのですが、問題は暗黒時代の方です。


暗黒時代というと、なんとなく「暗黒の中世」よろしく、ローマ帝国の高度文明が失われた中世ヨーロッパみたいなイメージを持ちますが、それは大変な勘違いなんです。


今から言うのはとても大事な事です。


地球の暗黒時代の、アトランティス(12000年前)やムー大陸よりも古い何百万年から1000万年前はむしろ科学技術は現代よりも高い水準にありました。その科学技術はもしかしたら、その前の黄金時代のものを引き継いだかも知れません。


そもそも科学技術は「発見」するものではなくて、連綿と受け継がれるものかも知れませんが。


そして、とても重要なのは、SFディストピアの人間管理社会は、アトランティスよりも遥か昔には既に完成していたのです。


その暗黒時代というのはどんな感じがと言えば、科学技術は現代以上に高水準なのだが、現代では表だってやることを憚られる、ありとあらゆる「悪」が当たり前のように表に出ており、人々の日常の中にあるわけです。


「悪」が表に出ているからこそ、人間の善性を弱めるような事がされていた。


なぜその時代には「悪」が表に出ていたかと言えば、宗教や道徳などの倫理観がなかったからです。


倫理や道徳性を備えた宗教は、カウンターカルチャーとして後の時代に出てくるわけです。


現代は倫理を備えた宗教の普及によって、「悪」は地下に潜ってコソコソとするしかなくなったのです。社会通念が堂々とした悪を行うことを許さないようになったのです。


その科学技術によって人間管理(人間疎外)が完成していた時代は意外な事に戦争は無かったようです。不思議な感じがしますが。


しかしそんな時代もやり過ぎると天罰が下ったようで、およそ今から2000万年程前に、地球に直径30km程の隕石が直撃して、人間管理が完成していたSFディストピアを根底から吹き飛ばしてしまいます。


更にその後を襲った謎のパンデミックにより、人間を管理していた人達、現人類に対するネアンデルタール人のような別の人類だったようですが、その別の人類もほぼ全滅に追い込まれた模様です。


生き残るには、その当時の現人類と混血するか、地球空洞説の真偽は不明ですが、地下世界に移住するかしかなくなった模様です。


そんなこんなで、過去の完成された人間管理(疎外)の社会は天誅が下ってほぼ壊滅状態に追い込まれました。


その後は、過去の人間管理(疎外)文明の価値観を否定する宗教勢力が出てきて、過去のSFディストピアは、価値観や思想としても否定されていくわけです。


西暦のADとBCよろしく、宗教以前と以後の時代で価値観が反転してるのです。


私は常々思っていたのですが、なぜ中国思想や仏教などの東洋の宗教では、西洋の価値観(特にキリスト教でない方)に、反自然的かつ、阿呆のように感じるのは何故だろうと思っていたのですが、宗教思想によって彼らの価値観に意味を持たせない思考が、東洋の宗教には組み込まれてるかも知れないと思ったのですが、タイムスパン長すぎてよくわかりません。


ここでわかるのは、ヨーロッパ地域以外では駆逐された古い古いSFディストピア教とも言える、現代の宗教と真逆の価値観が、主に北欧などの極北の地で保存されていたと。


日本は辺境でありながらも、ヨーロッパ以上にユーラシア地域の宗教の影響を受けていると。


「古き良き」などという言葉がありますけど、本当にガチ古い時代はとんでもない時代だったのですね。


その記憶が、プレモダンな宗教を信じてる多くのアジア人の記憶の中には消失してるわけです。


が、しかし!私の周りにいた「育ちの良い」人達には、その過去の時代の人間管理(疎外)社会を蘇らせたいという焦がれるような思いがある。


それが「西洋文明」ならびに「育ちの良い」人達が目指す「壮大な物語」なのだと。


プレモダンな宗教を信じる多くのアジア人には、日々の生活があるだけで、そんな「壮大な物語」は存在しない。


いわゆる陰謀論で言われる「ディープステート」という人達は、30年前の私の周りにいた「育ちの良い」人達よろしく、国際金融を牛耳って、天文学的な金を投じてそのSFディストピアを実現させようとしてる。


彼らにはアトランティスやムー大陸も真っ青な超ロングスパンの「壮大な物語」がある。


彼らには焦がれるようなそんな世界観があるのだ。


ここ30年以上、東西冷戦が終結してから「欧米に追いつけ追い越せ」の価値観すらなくなった日本の一般民衆にはない、溢れんばかりの「壮大な物語」が。


なぜ日本の一般民衆には、「壮大な物語」がないのか。それは、魔境に惑わされた道元禅師が、「世界観なし」の価値観を作ったから。


ここまで考察すると、西洋文明がもはや中世以降のキリスト教文明なんてありえない事になってしまう。


最近見たSFアニメでは、人類が宇宙に出る時代は、キリスト教倫理なぞ軽々とゴミ箱にポイ捨てされておったと。


そんな「壮大な物語」が、「西洋文明」ならびに「育ちの良い」価値観にあるのです。

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