フェンさん煽りマスター
「ふん、何を当たり前なことを。
人族など下等生物、我らの餌か玩具でしかなかろう。」
うっわぁ、選民意識?
めっちゃめんどくさいやつじゃん?
「さて、ターク…暴れようと思ったのに中々暴れれておらぬからなぁ?
こやつ、俺に寄越せ。」
「え、待って?フェンさん?」
『確かに暴れてませんね。岩落とした時も動いてませんし。』
いやだってさっきの騎士一人しかこっちに来なかったし…無事なやついたのにこっちに向かわないで結界側行っちゃったからあの魔族に殺されてるし…。
「貴様ら…上級魔族である我を倒せるとでも?
先に貴様らが殺した魔族で驕ったか?
残念ながら奴らは下級魔族でしかないのだがなぁ…所詮は人間、理解出来るだけの頭が無いのか。」
「お前こそあの結界を張ったのがこちらだということを忘れていないか?
破れないからこちらに来たのだろう…?
ふはっ!気付かれてないとでも思ったのか!?」
「…貴様らァ…ここで八つ裂きにしてやる!!」
このフェンリル、煽りよる。
そして魔族、短気過ぎてびっくりした。
「煽ったのフェンさんじゃん…?俺何も言ってなくない…?」
『どうでもいいので結界張って余波を防いでくださいね、マスター。』
ウィッス。
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魔族は人族なんかよりも身体能力も魔力も魔法の精度も段違いに上位にいる。
先程の人間にやられた下級魔族も、不意打ちでまぐれで倒せたに違いない。
それより上の上級である我が、下等生物である人間ごとき相手に…苦戦など…!
「クッ…貴様らなどに…まさか…!」
「ほら、しっかり狙わぬか。お前の動きが読みやすすぎて俺は今ものすごく退屈だぞ?」
何なのだ…なんだというのだこいつは…!
最初はそこまで強さを感じなかったというのに…少しずつ攻撃に重みが出てきて…くそっ人間の分際で…
「うぅぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
「上級はこんなものか…まぁ、多少は運動出来た、もういいぞ。」
こいつ、何を言って…?…っ!?
「貴様…その剣をどこから…かはっ」
くそっどういうことだ…見えなかった…。
心臓を一突き…この…魔族である…俺を…
「おつかれさん。」
「この程度の魔族で苦戦はせんよ」
手加減をミスったが… それはもういいな。
「さぁて…最後はそこそこだったな。
あとは囮と物資か。どうするつもりだ?」




