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Exit to Entrance  作者: 人儚
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(6)夢の続きを

 そのようにしてE&Eに入ることになった僕だったが何をすればいいのかわからない。当然である。冗談だと思っていたちょっとした能力が瞬く間に危険度1位なんて・・・。某魔法少女ものの白い獣のようにそのセリフを言いたい気分である。次の日も当然ながら学校があるわけで朝から昨日何事もなかったかのように妹と接する。

「兄ちゃん、おきろよ~」

 妹の声、ゆすられるからだ、僕はこんなことでは起きない。

「兄ちゃん、起きないと・・・。」

 起きないと?と思った瞬間ズバンと大きな音。恐る恐る布団から顔を出すと某少年誌に妹の腕が生えていた。というか、穴が開いていた。あの分厚さなのに・・・。僕は恐る恐る起きて妹を見る。

「起きたか、兄ちゃん」

 構える妹。なんと今日はナース服。恒例になってしまったが、問いかける。

「おい、妹。それなんだよ。」

「兄ちゃん、知らねえのか?これはなー、ナースってんだ!浅漬けがおいしいんだってよ!」

 それはナースじゃなくてなすだろという突っ込みをする元気もなく上段蹴りをかましながら「浅漬けってなんだろうな!」とつぶやく妹を置いて洗面台に向かった。というか、誰だよ変な知識を僕の妹に植え付けてるやつ!ちなみに今日のパンツは白だった。兄的には大満足のスタートとなった。

 ********************************

 放課後、とりあえずは部室に向かう。なんだかいささか気が進まないが仕方のないことである。会長と千春さんにE&E加入の話をして今日のところは解散となった。なんでも敵の襲撃は人目に付きにくい夜が基本という事で18時に再び部室に集合という事になった。

 ―18時―

 部室にはいつものメンバーがそろっていた。会長に千春さん。妹に眼鏡。なんだか濃ゆいメンバーである。各々が自分のテリトリーにいた。というのもなんだか自分たちのテリトリーがあるようだ。朝の満員電車とかで決まったところに座ってしまうのと同じことである。会長はロッキングチェアに、千春さんはこたつに。妹は立って空手の練習をしているのか・・・。眼鏡は・・・。部屋の端で怪しいものを作っていた。触れないでおこう。すると会長が立ち上がり皆の方を向いた。

「そろそろ敵について説明しておこう。」

 そういって恒例通りプロジェクターを出し、説明を始めた。

 一言目。

「敵は、世界政府に雇われている超能力者だ。」

 そういったのだった。

 ********************************

 会長の話はこうである。超能力者を殺すべく、超能力者が雇われていると。僕には理解できなかった。同じ超能力者なのに、それ以前に同じ人間なのに。そう思った。しかし会長は続ける。

「世界政府はそのような超能力者には有利な条件を出すらしい・・・。金、命、ある程度の権力。世界政府の側に付けば、仲間を殺すだけで一生裕福な生活が送れると聞く・・・。」

 そこで僕はある提案をする。

「僕が危険度1位なんですから、僕が世界政府側に付くかわりにもうこのようなことをやめてもらうという交渉とかできないんですか?」

「少年、それは無理だ。」

 会長がトーンを落として言う。

「なぜ?」

 僕は思わず聞いた。

「それは君が危険度1位だからだ。1位ってのはそれだけ世界政府にとっても脅威だという事だよ。」

 会長はうつむいてそういった。

「なぜですか⁉ただ、未来が見えるだけです。それだけなのに!」

 僕は思わず声を荒げていったが

「見えるのがいけないんだ。でもね、超能力者にとっては、私たちにとっては希望だから・・・。」

 会長はそういってうつむいてしまった。

 なんだか、空気を重くしてしまった。僕はそう反省して何か話を切り出そうとしたが

「何か来るわ!伏せて!」

 という突然の千春さんのキャラ崩壊と部室が崩れる轟音によって盛大に話が変わったのであった。

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