(1)日常生活
―東山武蔵は普通ではない―
普通ではないというと異常なのか?と思われるだろうが、そうではなく彼にとっては『普通ではない』という言葉の方が似合うだろう。
それは一見にして普通であることの象徴でもあり、異常ではない象徴でもあるのである。
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―目の前に広がるのは血の海だった―
「っっっ!!!」
いきなりの衝撃で叫びが声にならなかった。そんな血の海の真ん中には一人の男が立っていた。男が振り返ったその時、
「おきろー」
朝の挨拶とともに腹部への衝撃。いきなりの衝撃だった。
「おはよー、起きた?」
そんな声とともに視界に入ってくるのは妹の姿だった。メイド姿の。
「っっっ!!!」
またもいきなりの衝撃。びっくりして叫び声が出ない。一度深呼吸をしてから
「おい、妹。」
説教するつもりで声をかける。
「なんだ?兄ちゃん。」
僕にワンパンチ決めた妹はきれいなバック転をしながら適度な間合いを取って首をかしげる。あくまでも『私は悪くないスタンス』である。
「それ、なんだよ」
そういって妹の服を指す。
「兄ちゃん知らないのか?これはな、メイド服っていうんだぜ!AKBで戦うんだ!」
そういって妹は前方向に2,3度こぶしを繰り出してから空中に前蹴りを決めた。
パンツが見えた。・・・むらさき。ないな。
メイドって戦うのか・・・知らなかったな・・・なんて思いつつベッドから起き上がり顔を洗うべく部屋を出る。部屋を出る前にまだ部屋でポーズを決めている妹に一言。
「むらさきはないな。兄ちゃんは白が好きだ。」
そういって僕は洗面台へ向かった。
「・・・?」
一度首をかしげる妹だったがさすがに気付いたのか
「なっっっ⁉/////、兄ちゃんのあほー!」
僕の部屋で赤くなっているであろう妹を想像し、してやったりと思いながら廊下を歩くのだった。
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―東山夏美は中学3年生である―
武蔵の妹であり、武蔵の通う高校に付属する中学校に所属している。ここで追加をするが、東山武蔵は普通ではない高校2年生である。話を元に戻そう。夏美は昔から空手を習っており、正直、僕より強い。いや、マジで。恥ずかしい話というか別に恥ずかしくもないけれど直接喧嘩をしたら勝てるだろうか・・・。長いことこぶしを交えた喧嘩をしていないからわからない。空手が強く、男勝りで、それでいてしっかり女の子な東山夏美は僕の妹だ。
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学校制服に着替えて食卓に行った僕は朝食を食べながら今日の夢について考えるのだった。というのも僕東山武蔵は
―夢が現実になる能力―
を持つ。わかりにくいなら言い換えると夢で見たものが現実になるといういたってシンプルな能力である。
まぁ、誰かがこの能力の名前を付けてくれたわけでもなく、自分なりの解釈ではあるが。それって正夢じゃない?その通り。しかし正夢率100%である。これは能力と呼んでもいいだろう。
いずれにせよ、この能力が目覚めたと気づいたのは最近のことであるが。テストで55点を取る夢を見たり、先生に怒られる夢を見たり・・・・。全部あたった。しかも見た日から1週間以内に『絶対に』起こるのである。
しかし、今日見た夢は恐ろしいものだった。そんなものが起こっては困る。そんな夢だっただろう。誰だったのだろうか、血の海の真ん中に立っていたのは・・・。そんな考え事は妹の声で中断される。
「兄ちゃん、行くよ!」
もう鞄を持っている妹。僕は朝食を平らげ、バッグを持って
「「いってきます!!」」
と家を出たのだった。この夢がどんなに大事な暗示だったかは気づくことなく。
初のファンタジーです。続きがんばって書きます。
ある程度構想はあるので・・・
よろしくお願いします。




