正倫か不倫か
最新エピソード掲載日:2026/02/02
これは、独白だ。
小説ではなく、私の哲学書だ。
愛されるとは何か。
私なりに定義すれば、それは存在の肯定である。
私が理想とするのは、
お互いが身を削らず、受け取ることも差し出すこともせずとも、
ただ相手が存在していることに感謝し合える関係性だ。
幸福のための献身を否定するわけではない。
人はそれぞれ、
時間、言葉、贈り物、触れ合い
大切にする形が違う。
愛の表現もまた、多様であっていい。
ただ、それらはすべて
「存在の肯定」の上に載っていてほしい。
もしその土台がなければ、
どれほど時間を使っても、
どれほど言葉を重ねても、
どれほど尽くしても、
それは独りよがりで、虚しい。
まず肯定されること。
その上で、与え合うこと。
私は、その順序を大切にして生きたい。
それらが尊いのは、互いの根底に
「このままでここにいていい」という肯定があるからだ。
何かを与えるから価値が生まれるのではない。
役に立つから必要とされるのでもない。
存在しているだけで、すでに十分である。
私は、そうした関係の中で生きたい。