子ども
ヤ「…私とケンの子供ができたら、どんな子になるのかしら」
ケ「結婚したらその人に依存しまくる子」
ヤ「そんなすぐに言わなくても…」
居間で膝枕をしてもらっているケンと、している側のヤマメの何気ない会話。子供について話しているようだ。
ヤ「私。アナタの子どもが生まれたら、小さい時はすっごく可愛くて、大きくなったらかなりのイケメンになると思うんだけど、どうかしら?」
ケ「…親と似るか対照的になるかだもんな。対照的にイケメンなんだろう」
ヤ「もう、アナタも十分カッコいいわよ。いや、ケンの子以上に素敵よ」
ケ「あーあー聞こえない。そんなお情けみたいな言葉聞きたくない」
虚しく受け取ったヤマメのフォローをうやむやにするように、ケンは唐突に片手でヤマメの胸を鷲掴みにする。
ヤ「…どうしたの?」
ケ「いや、いい弾力だぁなーって…」
ヤ「……」
少しずつ顔が赤くなるヤマメを気にせず、何度も揉み続ける。
ヤ「出ないわよ?」
ケ「知ってる」
飽きたのか手を離してダラリと床に落とす。ヤマメは物足りなさそうな声を出すが、ケンは聞こえないふりをしてそのままボーっと何もない空間を見つめる。
ケ「ヤマメって、蜘蛛の妖怪じゃん?」
ヤ「ええ、そうよ」
ケ「てことはさ…子どもって、卵から?」
ヤ「…そうでしょうね。卵から、人型の子どもが生まれるんじゃないかしら」
ケ「てことはさらに…大量に?」
ヤ「大量…でしょうね…」
それを聞いてケンは膝枕をしてもらいつつ、深く考え込む。
ケ「…生活費とか、保つのかな…」
ヤ「どうかしらねぇ…」
ケ「どっちに懐くのかな」
ヤ「私はアナタに懐いてるわよ」
ケ「ヤマメじゃなくてヤマメの子ども」
ヤ「もう…そうだけど、少しは構ってくれてもいいじゃない」
構ってくれと頭を撫でてきたヤマメを掴んで自分と同じ体勢になるように押し倒す。
ケ「ヤマメって、お母さんとかになったら優しそうだよな」
ヤ「そうかしら」
ケ「うん。そんな気がする」
ケンは身体を起こしてヤマメと向き合う。ケンにヤマメは言った。
ヤ「でも…子どもは、まだいいわ」
ケ「?」
ヤ「前にも言ったような気がするけど…。ケンが好きだから、ケンと一緒に居れる時間の方が良いの。子供を育てるよりも、ケンと一緒に居たいの」
ケ「…俺で末代か」
ヤ「でも…一人くらいなら…いいかも」
ケ「じゃあ俺がその子ばっかり相手しだしたら?」
ヤ「それはヤダっ!やっぱり子供なんていいわ」
ケ「冗談だよ。ヤマメの方が大事に決まってるだろ」
それを聞いて、嬉しそうに目を細めるヤマメはケンに猫のようにすり寄る。そしてケンの肩や胸を撫で、誘うように顔を近付けた。
ヤ「子どもにだって、アナタは渡さないわ。ケンは絶対に私だけの物だもん」
ケ「そうなのかー」
ヤ「えぇそうよ。どんなことがあっても、死ぬまで、いや死んでも私のものよ。絶対にどんなことがあっても…」
ケ「それは分かってるよ。だから、俺もヤマメを大事にする。ヤマメが大好きだからな」
ヤ「ふふ、嬉しいわ…」
二人は互いの愛を確認して、のんびりとした時間を過ごす。
ヤマメの子どもってやっぱり卵生でしょうか…?それとも、人間と同じで一人ずつ胎児として出てくるんでしょうかね?自分としては、卵の中から人型の小さいヤマメみたいなのがいっぱい出てくるのが良いです。一人くらい持ち帰っても…ばれませんよね?




