怪我人ケンと看護師ヤマメ
ヤ「ケンさーん。お薬の時間ですよ~」
ケ「粉薬?」
ヤ「粉薬」
ケ「いやだぁ!アレむせるもん!めっちゃ咳き込むし!苦いし!」
包帯の量は減ったものの未だにミイラ男と化しているケンと、それを看護するちょっと際どいナース服を着たヤマメ。ケンはお盆の上に乗った朱色の粉と水を持ってきたヤマメにブーイングをする。
ヤ「そんなこと言ってもしょうがないじゃない…コレしかなかったんだから」
ケ「錠剤みたいなのが良かった」
ヤ「もう、そんな事言ってたら、治る怪我も治らないわ」
ケ「自然治癒に身を任せるよ…」
ヤ「早く治って、もっとアナタを抱きしめたりしたいのに…、今のケンじゃ痛がってできないわ」
ケ「…ま、まぁそこまで言ってくれるなら…飲んでみようかな」
ヤ「ふふ、単純ね」
小さな和紙の上に乗せられた粉薬を飲まされ、すぐにコップの水を飲み干す。口の中に張り付いている粉の残りも舌を上手く回して外し、何とか全てのみ込むことができた。
ケ「がふぁ!はぁ、はぁ…苦っ!か~超苦ぇ!」
ヤ「そんなオーバーな…」
涙目になりながら息を整えるケンを見て、ヤマメも引き気味になる。
それからは何をするでもなく、ケンが安静にしている横でヤマメもジッとケンを見つめていた。
ケ「…暇じゃないの?」
ヤ「アナタと居れば暇じゃないわ。それに…」
ケ「それに?」
ヤ「アナタの傷が治った後、私の溜まってるのを全部出すって想像してるもの。その度に、身体が疼いちゃって…」
ケ「痴女かよ…。傷が治った後も、しばらくはヤマメとはできないよ?」
ヤ「ど、どうしてよ…。ん?ヤマメとは…?私とはって事は、他の女とはできるって言うこと!?」
変な方向に曲解したヤマメはケンを睨みつける。
ケ「いやそう言うわけじゃなくてな。他の女ともしないよ。てか、ずっとヤマメと居るのに他の女なんて構ってる暇ないよ…」
ヤ「…そうよね。アナタに限って浮気なんて無いわよね」
ケ「外歩いてて、女の人が視界に入っただけでビンタされるからな」
ヤ「見なきゃいいわ♪」
ケ「もう目隠しして出かけようかな…」
ヤ「それは傷が治ってからね」
・・・・・・・・・。
ヤ「どうやったら早く治るのかしら…」
もう時刻も夕方になろうとしている。ふと、ヤマメはそんな事を呟いた。
ケ「愛のパワー…とか?」
ヤ「もうずっと送ってるわ。早く治しって欲しいって…」
ケ「でも治らないね」
ヤ「そうね…早く、治ってほしいわ…」
ケンの寝ている布団にもぐりこみ、そっとケンを抱きしめる。意図的なのか偶発的なのか分からないが、柔らかい胸の中に顔を埋められ、頭を撫でられる。
ヤ「心配しなくてもいいわ。私がずっと傍に居てあげるから…ゆっくり傷を治してね…」
ケ「そうだね…」
ちょっと苦しい。そう言ったかったが、今はヤマメの愛に甘えていよう…。
特に進展はないです、ちょっとほのぼの?をイメージして書いてました。下着がギリギリ見えるヤマメのナース姿…見てみたいですね。想像で終わらせてしまうのがなんだかもどかしいです。
読者様につかの間の安らぎを
「kanisaku」




