何気ない昼食
それから、二人が起きたのは昼の1時になってしまっていた。かなりぐっすりと眠っていたため、空腹にも気付かなかったようで、起きた二人のお腹は大きな音を立てて胃が空っぽなのを知らせた。
ケン「あ~。お腹空いたね」
ヤマメ「そうね…何か食べたいものでもある?」
ケン「うーん…」
ヤマメ「野菜もあるやつを頼むわよ。アナタが言うの、肉が多い奴ばっかりなんだもん。太っちゃうわ」
ケン「ヤマメも一緒に筋トレすれば大丈夫さ。そうだな…あっさりと、野菜盛り合わせで」
ヤマメ「初めてね…アナタが一切肉類の入ってないの言うなんて…」
驚くながら着替えるヤマメに、後ろから驚かす目的で胸を掴んでみる。
ヤマメ「ひゃっ!?」
ビックリしたヤマメは、振り払うように離れ、両棟を押さえてケンを見る。
ケン「そりゃ俺だって野菜は食うさ。あと、牛乳とかあれば、もっと育つかもな」
ヤマメ「これだけあれば、十分じゃない?」
ケン「俺はもっと大きくてもいいと思うぞ」
ヤマメ「もっと大きくなったら、ケンが喜んでくれると思って…。アナタ、大きい方が好きでしょ?」
自分でも胸を少し下から持ち上げるヤマメは、少し自信がなさそうに言うが、そんなヤマメに笑顔で対応する。
ケン「それくらいあれば全然良いよ。俺は満足だ」
ヤマメ「ふふ、ケンは優しいのね…」
ケン「そうだな。飯作ろう。お腹空いた…」
冷蔵庫からトマトやレタスを取り出し、ケンが洗ってヤマメが包丁で切る。そしてケンが皿に盛り合わせて、ついでにヤマメが目玉焼きを作る。とても効率的に食事の準備の作業は進み、あっという間に食卓には美味しそうな野菜の盛り合わせと、それに飾られて美味しそうな目玉焼きが完成していた。
ヤマメ「出来たわね、美味しそうだわ」
ケン「だな。頂こう」
二人並んでテーブルに座り、手を合わせて食べ始める。
ケン「あら、今日は口移しじゃないんだな」
ヤマメ「してもいいわよ?」
ケン「…いやぁ、今回はいいや。なんか、さっぱりした状態の野菜が食べたい」
ヤマメ「そう…」
トーンは低いが、落ち込んでいる様子ではないヤマメは、食事を続ける。
シャリシャリと触感が良いレタスや、ほのかに甘いトマトの味を噛みしめながら、二人は食事を続ける。
ヤマメ「そういえば、最近この地底にも植物を植えようって計画が出てるそうよ」
ケン「へ~。そういえば、そんなに草とか生えてなかったな…」
ヤマメ「この街の入り口や外側に、植物を植えて温度上昇の抑制力にするんですって」
ケン「まぁ、ここちょっと暑いからな。いいんじゃない?」
ヤマメ「それで、植物なんだけど…地上から、特殊な種を持ってこなきゃいけないらしいの。だから皆で手伝ってくれって、地霊殿の主の横にいる男がチラシを配ってるそうよ」
ケン「その人も大変だな。まぁ、そういうことなら手伝ってあげようぜ?」
ヤマメ「そうね。でも、まだ食事中だし、また後にしましょう…あら、この目玉焼き、ちょっと半熟…」
ケン「俺は半熟の方が好きだぜ。あのトロッとしたのがまた良いんだよ」
さて、地上から戻ってきましたが、また地上に行くことになったみたいです。植物に詳しい人…出てくるかもしれませんね。
読者様につかの間の安らぎを
「kanisaku」




