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ライバル令嬢の妹になりまして〜目が覚めたら推しの妹!?〜  作者: 雪菊


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中間考査はなんとか終わり、夏の気配が近づく頃。

学内の掲示板を見て「サマーパーティー」の言葉に少しだけ浮き足立った。


ヒロインとその時一番好感度の高い攻略対象とのダンスイベントがある。そして、その前振りイベントとして彼らのイメージカラーのドレスを贈られる。王太子クラウスならば赤、アルヴィンお兄様ならアイスブルー、ヒュバードお兄様なら緑。属性か、彼らの好きな色なのかは想像がつきませんが。


アルヴィンお兄様はただでさえ生徒会が忙しくって疲れておられるのに、婚約者のいない高位貴族としてロックオンされてしまっているらしく、怒りを我慢して血管切れそうな顔をしていた。

可哀想だったので、マフィンを焼いてその侍従であるレイに渡しておくと彼はほっとした。やっぱりお兄様ってば機嫌が最悪だったらしい。


ところであれだけ人を馬鹿にしておきながら、私にお兄様を紹介してって言ってくる方いたので「嫌ですわ。ご自分の行いを省みた事はございませんの?」って言ってしまった。

泣かれた。


泣かれる理由ある…?




イベントも一応楽しみだけれど、普段口にすることの少ないような珍しいお菓子とかも出るらしい。私は婚約者のいない身なので本当に何もないのですけれど、それは楽しみです。



「フィーネ様、随分と楽しみにされているようですけど婚約者の内定でもあったのですか?」


「いえ、まだですわ。けれど、お姉様が話してくださったサマーパーティーの様子がとても楽しそうで……」



引きこもりの妹を外に出す理由を探してか、ローズお姉様だけは学院や社交でその日あった楽しい事、嬉しかった事などを話してくれていた。そういうわけで私はこの学院生活をそれなりに楽しみにしていた。

まぁ、最初に色々ありましたけれど。



「……本当にロザリア嬢以外の対応が悪かったんだな」


「何か言いまして?」



クリスが小声で何かを呟いたので尋ねれば、「いいえ、なんでもありませんわ」と言われてしまった。

何もないならいいのですけど。



「わたくしも楽しみです!」



キラキラとした瞳で掲示板を見て表情をコロコロと変えてそう言うセーラこそが婚約者の内定が出ている。

なんか、幼馴染のとこから打診が来たんだって。それで、すっごい猛アタックされたらしくってすごく浮かれちゃった結果があのケビン様からの「中間考査大丈夫か?」だったらしい。


なんとか上位の成績をキープした彼女はただいま勉強の難易度が上がってたまに萎れている時がある。嫁ぐ家が外交官のお家なのでお勉強も大変だ。

一応婚約者さんがいない時は一緒にお勉強を付き合っている。私まで語学がそこそこになりつつある。

何故かはわかりませんが、クリスがたまににっこりしています。なぜ?


セーラと寮で分かれて部屋に戻ると、贈り物が届いていた。

誰だろう。


誰からのかわかんない贈り物は相談しなさいってお母様に言われていたことを思い出して、手紙を出した。

二日後に、婚約の打診があった方からだというのが判明した。

手紙には「とある高貴な方」と書いてあるのだけれど、名前がない。なんか「着てもヨシ!」って感じの文面ではある。

どうしましょう、と首を捻る。



そんな私を見るクリスの視線には気付かぬままでした。

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