表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ライバル令嬢の妹になりまして〜目が覚めたら推しの妹!?〜  作者: 雪菊


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/38

18



クリス様と一緒に図書室にいると、銀髪の男性を連れたクラスメイトが隣に座ってきた。



「あら、あなた方いつも一緒ね?いつもいる元気なのは一緒ではないの?」

「セーラ様のことでしょうか?今日は兄君とお出かけだそうですわ」



元気なの、と言われているのか…。クリス様の返答に微妙な顔をしてしまった。これって褒め言葉ではないんだよなぁ。めちゃくちゃ遠回しの「うるさいやつ」という意味合いである。

そして、隣国の皇女様としれっとお話しできるクリス様もなんというかただものではないなって。



「あら、わたくしが隣にいるのは嬉しくないのかしら?リリアナの妹」



嘲るような笑みすら彫刻のような美しさだ。というか、リリアナお姉様ってばこれ好かれてるのか嫌われてるのか、どっちなのかしら。



「いえ、いきなり隣にいらっしゃったので驚いただけですわ」



とはいえ、これ喧嘩売られているのかしら。ジャブ代わりに困った顔でそう言うと、面白そうな顔をした。作り物めいた美しさの少女に人間味を感じる。



「へぇ……」



その瞳に映る光が剣呑で近寄りたくない。

でも、私の言いたかったことは伝わったようである。



「あの子が言ってたより全然マシじゃない。わたくし、気の強い子は嫌いではなくってよ」



特に気が強いわけじゃないんだけれどなぁ!?むしろ気は弱い。

リリアナお姉様これ絶対皇女様と仲良しですね。…リリアナお姉様、そんな理由で皇女様と仲良くならないでほしい。私は小心者なので。多少淑女教育でマシになったとしても私ってばわかりやすい性格しているので。



「わたくしはアナスタシア。セレスティアの第二皇女ですわ。そうね、ナーシャと呼ばせてあげても構わなくってよ」


「アナスタシア」



呆れたような声が彼女の隣から聞こえてきた。頬杖をついてつまらなさそうに本を開いている。

長めの銀髪を紫色の飾り紐で結んでおり、紫色のアメジストを思わせる瞳はあくまで本に向けられている。



「無理強いは良くない」


「無理強いはしておりませんわ、お兄様」


「聞いていたよりはしっかりしているが、シュヴァルツ公爵夫人が心配していた通りの臆病で小心者の箱入り娘のようだ。お前が振り回すには酷だろう」



酷い言い様である。


ちなみにシュヴァルツ公爵夫人は姉のリリアナである。お母様に似ているけれど、目元がお父様寄りだからか少しキツめに感じる美女である。

フィーネが拗らせたのは彼女の自分にも他者にも厳しい性格ゆえなのだろうけれど、自己評価底辺のフィーネもとい私は「嫌われている」と思い込んでいた。お兄様たちの様子を見た感想なので本当に嫌われている可能性も全くないではないけれど、もしかしたら嫌われているんじゃなくて心配ゆえに口うるさくいわれていただけという可能性も出てきた。



「少し振り回されてくれる程度の方が良いのではなくって?」



振り回す前提で声をかけるな!

それはそれとして、こてんと首を傾げる彼女は非常に愛らしい。



「お前は私にとっては可愛い妹だが、それが通じるのは身内にだけだぞ」



溜息を吐きながらの言葉に、クリス様が微妙な顔をしていた。こっそりと「うちの兄上は気付きすらしませんけど」と呟いていて、お兄様がいる事を知った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ