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食卓には、
高級料理がずらり。
だが――
会話は地獄。
母
「ユミ、
あなたのドラマ、
視聴率はどうなの?」
ユミ
「まだ放送してないわよ!!」
長兄
「ジュニという脚本家、
経歴は悪くない。
だが、
“弟がアメリカで成功したのは兄のおかげ”という噂があるな」
ユミ
「なんでそんな裏情報知ってるのよ!」
次兄
「ユミ〜、
その脚本家、
イケメンなの〜?
僕よりイケメンなの〜?」
ユミ
「比較対象が違うわよ!!」
妹
「ユミ姉、
ネットで“元カレと共作とか情緒不安定すぎ”って言われてたよ」
ユミ
「だから言わなくていいってば!!」
お手伝いさん
「ユミお嬢様、
その男の方、
本当に信用できますか?
また泣かされるんじゃないですか?」
ユミ
「泣かないわよ!!
泣かないってば!!」
もも
「ワン!」
ヨギョン
「せんせ、
わたし、
この家族ドラマだけで
12話いけると思います……
むしろこの家族を主役にしたほうが
視聴率取れるんじゃ……」
ユミ
「やめて!!
私の人生を勝手にドラマ化しないで!!」
ディナーが終わり、
ユミが席を外すと――
家族が静かに話し始めた。
母
「……ユミ、
あの脚本家の男をまだ好きなのね」
父
「まあ、若い頃の恋は特別だからな」
長兄
「だが、
ユミが傷つくのは見たくない」
次兄
「僕は応援するよ〜。
恋愛は芸術だよ〜」
妹
「ユミ姉、
不器用だからね。
誰かが支えてあげないと」
お手伝いさん
「……あの男、
一度会ってみないといけませんね」
もも
「ワン」
家族全員
「……」
母
「……決まりね。
“家族会議”を開きましょう」
ユミ
「ヨギョンサッサと帰るよ、早く早く、一応顔は見せた。」
通りまで出てタクシーに乗り込む。
タクシーの中。
ユミは、
疲れ果てていた。
ヨギョンは、
なぜか興奮している。
「せんせ!
家族全員クセ強いし、
愛犬ももちゃん可愛いし、
お手伝いさん怖いし、
妹さん毒舌だし、
兄二人キャラ濃いし、
お母様ラスボスだし!
これ、絶対ドラマになりますよ!
むしろこの家族がスポンサーって、
運命じゃないですか!
作家님の人生、
完全にドラマですよ!」
ユミは、
窓の外を見ながらつぶやいた。
「……ドラマじゃないわよ。
ただの、
私の人生よ」
でも、
その声は、
ほんの少しだけ震えていた。
タクシーは、
静かに夜のソウルを走る。
ユミは知らない。
この夜、
実家では“家族会議”が開かれ、
ジュニを呼び出す計画が立てられていることを。
そして――
大学の同窓会で
ユミとジュニが
“過去の真相”に触れることも。
物語は、
まだまだ終わらない。




