freaking outってことさ!
アイリーンとロッテの会話を聞いて頭が真っ白になった。
まさかもうすでにご両親へ報告済みだとは。なんたる行動力。さすがアイリーン。
しかも他に候補がいるだと。なんたる抜かりのなさ。すごいぞアイリーン。
でも話が違うじゃない。あんなに頑張って領地飛び回ったのにまだ駄目なのか?駄目なのか?ご両親!
ことは既に、アイリーンに謝って済む問題じゃなくなってしまった。
アイリーンのご両親のことを考えると頭を抱えて床を転がりたい。本当に恐ろしい人達なのだ。特にお母上が恐ろしい。アイリーンそっくりの顔で罵られると思うと想像だけで死にたくなる。蛆虫呼ばわりされたことはトラウマなのだ。
何か事情があるんだろう?そう言ってくれるディックには何も話せない。若君は腐っても大公家なのだ。大公家に関わる話を他人に漏らす人間に明日はない。
何も話さない僕にディックは事情を察したようだ。
「おい。とりあえずアイリーン嬢には謝るべきだ。」
ディックの言葉が耳に痛い。
「謝っても許してくれなかったら?決定的に嫌われてしまったら?そうしたら僕はもう立ち直れない。」
言葉にすると情けなさが際立つな。大公の若君の気持ちが分かってしまった。謝ろうとしただけ彼は偉かった。
「そんな勇気、僕にはない。」
ディックの目を見つめはっきりと言い切る。
「いや、そんな勇ましく言われても…。」
「謝る勇気はないが、僕にはやらなければならないことがある。僕にとってそれこそ息を吸うようなもの。そう外堀を埋めることだ。アイリーンと婚約してから僕がどれだけ外堀を埋めてきたことか…。こうしちゃいられない。ディック、僕はしばらく忙しくなるから後のことは頼んだ。ロッテにもよくよく伝えておいてくれ。僕がよろしくと言っていたと。」
ディックは若干引き気味に頷いてくれた。
僕がすべきことは3つある。
まずは若君とジュリア嬢の問題が改善することを祈ろう。祈ることしかしないが全力で祈ろう。全てはこれが原因だ。解決しない限り、何かと絡まれることになるだろう。
次に、アイリーンのご両親へ根回しだ。僕がアイリーンの婚約者で居続けるためにどれだけ尽くしてきたかを知っているので、多少の温情は期待できる。ただ、アイリーンは何と言って彼らに事情を伝えたのだろうか。想像だけで身震いできる。お腹も痛い。
最後に、アイリーンに謝ること。これが一番大事なのはよくよく分かっている。分かっているが、愚かで意気地のない僕は後回しにすることにした。
ちっともティータイムしてませんね。
本当はパーティー三昧したいです。
という事で、タイトル募集中です。
お気軽にご応募ください。
駄文にお付き合い頂きありがとうございます。




