お風呂回
「さあ,サクラ,一緒にお風呂入ろっか.」
「分かったのじゃ!お風呂温かくて好きじゃ!まあ,ご主人様の次くらいじゃがの!」
サクラは,アイやユイ姉による,なんか良く分からない教えにより私のことをご主人様と呼ぶようになった.私のことを最初は,あがめようとしたので全力で止めさせた.ご主人様という呼び名はまあ,いいかなって.
「クロも入るにゃー!!」
クロは最初のころお風呂が苦手で無理やりつけても,滅茶苦茶抵抗した.なので「もし,クロに好きな人ができたら,きっとその人はクロが綺麗な方が嬉しいと思うな」と言ったら
「分かったにゃ!」といって自分から進んで入るようになった.いい傾向だ.
「では小さい子とご主人様だけでは心配なのでお手伝いを」
「そうですね,ユイ姉様,大事な仕事ですわ.」
「何言ってるんだ,君たちもう自分で,体,洗えるだろう.」
脱ぎだすな!はだけさせて肩を見せるな!!目をウルウルさせてもだめだ!
ちっちゃい子はすぐに面倒くさがって体を洗うのを週略しだすから一緒に入らないといけないんだ!すぐ錆びるから!
脱衣場で確認したところ,サクラの体には,ほとんど傷が残ってないようで安心した.わき腹のあたりにほんの少し,肌の色が違う部分があるくらいか.やっぱり女の子だからね,自分の力で綺麗にできるなら,出来るだけやってあげたい.今度,コンパウンドを試そう.
クロは服の上からだと気が付かなかったのだけれど,ちょうど胸の中間と尻尾の付け根部分,それから,手首と足首に,可愛らしい,さわり心地の良い毛並みが存在した.時々手やら足やらを舐めているから,どうしたんだろうかと思っていたが,これが原因だったらしい.
”毛深い子はいやかにゃ?”と体をくねらせながら聞いてきたので”素晴らしい肌触りで素敵だよ”と返したら顔を真っ赤にしていた.思い出しても可愛い.
今から二人を泡だらけにする.頭を洗った時に目に泡が入ったらしく,大泣きされたので今日はシャンプーハットを装着済みだ.まずはサクラをアワアワにしたスポンジで丁寧に首から順に洗っていく.時々”...ん”とか”むう...”とか声を漏らすのは止めてほしい.変なことしてる気分になる.彼女の姉さんたちが仕込んだのだろう,きつく言って辞めさせないと.
クロを洗う時はより慎重になる,だって彼女の頭のてっぺんには人間よりもずっと大きな耳が付いてるから,水でも入ったらかわいそうだ.クロは物足りないと尻尾で私の足をぺちぺちして催促してくるし,気持ち良いと尻尾がピンとなるので分かり易い.あと尻尾の先の方で骨が丸くなっているようで,洗うために触るとコリコリしている.これはまた良いことを知ってしまった.
「ここは特に汚れるところだからしっかり綺麗にしようねー」
「みゃ!変な感じがするにゃー」
洗い終わって二人を抱っこするように湯船につかる.しょうがないね.だって狭いんだもの.
「ご主人さまのおまたの間には,わっちにはない物があるんじゃの.」
「そいえばそうですにゃー」
「人は大きくなると生えてくるんだよ.」
「わっちにもちゃんと生えるかの?」
「クロにも生えるかにゃ?」
ああ,神様.真実を語る勇気がない私めをどうか笑ってください.
風呂から上がると二人のお姉さんがご立腹だった.
「その顔を見ると,相当楽しんだようですね」
「マスターは幼女趣味の変態なのでしょうか.」
違うんです!おれは無罪だー!!!
どうにかご機嫌取りをしないと,だが今日の私はぬかりない.
取り出したるはイギリス製”ピュア ウォールナッツオイル”
「それがどうかしたのですか?」
「フフフ,アイさん100%天然もののこれがあれば,ナイフを舐めてもへっちゃらなんですよ.これがどういうことか分かりますね?」
(まさかマスターは私たちを舐めまわすつもりなの!!なんて変態的!!マスターの舌が私の上を走ることを考えると,新しい扉を開いてしまいそうです!!!!!)
そこには低い室温も顧みず,バスタオルの上にうつぶせになって今か今かと待つ,下着一枚の女の子が二人.
いや,ナイフに戻ってくれた方が塗りやすいのだけれど..今更言えない.
手のひらで人肌にオイルを温めて準備万端.
もちろん隅々まで彼女たちのやわらかさを堪能させてもらいましたとも.
彼女たちはオイルをぬり終わってからも”フー!,フー!”と音を立てて荒い呼吸をしていた.




