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第5話 AI小説は成長がない

 いよいよ私が考えるAI小説の欠点最後の4つ目です。

 ぶっちゃけこれが一番かつ最大最強の問題です。


 この問題を解決できない限り、こと日本の小説界隈でAI小説が無双することは絶対にないと思います。


 小説投稿サイトで大量投稿されることはあるでしょう。

 数の暴力でプロレベルの人間が書いた小説が押し流されることもあるでしょう。


 でも、押し流したその小説にクオリティで勝つことはないでしょう。

 プロの編集が審査する公募やコンテストで、AI小説がプロを押しのけて勝つことは絶対にないでしょう。


 その最大にして最強の問題点とは何か?

 タイトルで述べていますけど、そのAI小説最大の欠点とは――


【物語の成長がない】


 ということです。

 どういうことか詳しく説明すると、ちょっと長くなりますがお付き合いください。

 めちゃめちゃ重要なことなので。


 先の話で『AIに私のプロットをまず読み込ませて、 AIに小説を出力させた』ものを資料として提出しました。

 ここで重要なことは順番です。


 ①AIにプロットを読み込ませる。

 ②AIに小説を出力させる。


 つまりAI小説は、『本文を書く前の私の資料』をもとに小説を書いているということです。

 『最初から最後まで』、一番最初期にあった資料をもとに書いたということです。

 小説を書いたことがない人はいまいちピンとこないかもしれませんが聞いてください。


【面白い小説って、絶対プロット通りに行かないんですよ】


 私の経験上なんですけど、最初から最後まで最初に指定したプロットと同じように書き終えた小説って絶対面白くないんです!

 始まりと終わりは同じでも、途中経過が大きく変わった方が圧倒的に面白くなるんです!


 なぜ途中経過が大きく変わるのか?

 これは作中におけるキャラクターの成長や、作り手側の世界への解像度が上昇することが原因だと考えています。


 さまざまなプロ作家さんに小説を書いている時の頭の中について話を聞くと、色々なタイプの人に分かれますが、経験上大まかには大体2つ――


 ・頭の中でアニメ映像を流してそれを観察して描写する。

 ・頭の中でキャラクターと会話して「お前どうするの?」と質問し、その答えを描写する。


 個人差はありますけど、大なり小なりこの2タイプに該当する場合が多かったです。

 ちなみに私は前者のアニメタイプ。


 一人称小説の場合は主人公に背後霊として取り憑き記録する。

 三人称小説の場合はさまざまな時間軸に存在するキャラクターの元に移動して状況を記録する。


 そんな感じで私は書いています。

 で、こうやって書いているとですね、キャラクターってだんだん好き勝手に動き始めるんですよ。


 自分が世界を作り上げた当初、想定していたものよりはるかに面白い動きを見せるんですよね。

 つまりどういうことかというと、プロットに書いてある世界よりも、今そこでキャラクターが暴れ回っている世界の方が全然面白い。


 キャラクターは生きています。

 命のあるものは創造主の思い通りになんて毎回動いてくれません。

 だが、それがいい……


 書いていくうちにキャラクターや物語の世界は、書き手である我々にいろいろな面を見せてくれる。

 それによりキャラクターの成長や世界の解像度が上がり、物語はより洗練されて面白くなっていく。


 だけどAI小説にはそれがない。

 だってAI小説は考えないから。

 最初のプロットが全てだから。


 考えているふりはできても、考えることそのものができないAIくん――彼が見ているものはスタート前の初期段階の世界であって、リアルタイムに成長している世界じゃないんですね。


 だから同じプロットを使っても、結果として生み出される世界は成長がなく、技術がある人間が書いたものよりもはるかに面白みに欠ける。


 例として100%AIくんが書いた物語の流れが大きく変動する直前までの小説と、私が書いたプロットを資料として公開します。


 分量が分量なので別途資料として掲載します。

 リンクを張っておきますので興味のある人は参考にどうぞ。


 ・【資料1】「未来予報は、雨のち恋!!」のプロットの一部

 https://ncode.syosetu.com/n6541ky/5/


 ・【資料2】100%AIが執筆した『未来予報は、雨のち恋』プロローグ

 https://ncode.syosetu.com/n6541ky/6/


 ・【資料3】100%AIが執筆した『未来予報は、雨のち恋』第1話

 https://ncode.syosetu.com/n6541ky/7/


 ・【資料4】100%AIが執筆した『未来予報は、雨のち恋』第2話

 https://ncode.syosetu.com/n6541ky/8/


 ・【資料5】100%AIが執筆した『未来予報は、雨のち恋』第3話

 https://ncode.syosetu.com/n6541ky/9/


 ・【資料6】100%AIが執筆した『未来予報は、雨のち恋』第4話

 https://ncode.syosetu.com/n6541ky/10/


 ・【資料7】100%AIが執筆した『未来予報は、雨のち恋』第5話

 https://ncode.syosetu.com/n6541ky/11/


 解説では大まかにAI小説の欠点を4つだけ上げていますが、もうちょい細かく言うと6つになります。

 AI小説における6つの欠点は全て資料の方で説明していますのでそちらをご覧ください、



【結論】


 この資料の冒頭でも述べましたが、結論としてもう一度言います。


 ・AI小説は使えない!


 資料等で挙げた致命的な欠点が多すぎるため、公募に応募したところで絶対に受賞なんてできません。


 AI小説をポン出しして公募に出した人は数撃ちゃ当たる作戦をやったつもりでしょうけど、最低限のクオリティが担保されていない小説なんて、百発どころか一億発撃ったところで当たりはしないんですよ。


 それどころかAI小説を大量に投稿したことで審査をする編集さんや、下読みさんの心象が最悪になります。


 ・こいつは自分で書かない卑怯なやつだ。

 ・クオリティの低いAI小説を秒で作って大量投稿しやがって! いちいち読まなきゃいけないこっちの気持ちを考えろ!


 こうなります。

 自分で楽しむ分に小説をAI生成するのは全く問題ありませんが、それを公の場に投稿してプロになろうなどと考え実行することはリスクでしかない。


 受賞したければAIに全部書かせるなんてことはせずに、自分で書いて投稿する。

 結局これがプロや書籍化への一番の近道なんです。



【次回予告】


 生成AIによるポン出し小説の欠点は充分説明できたと思いますので、次からはこのAIを使った人間自身の手による執筆のやり方を述べて行きたいと思います。


 ポン出し小説は全く使い物になりませんし、そもそも全ての人に対しての心象が最悪になるので公募などの場では絶対に使えませんし、使うべきではありません。


 ですが、使用を個人の範疇に留めた場合、結構使える使い方もあります。

 説明する前にここでその使い方を簡単に言うと、


『AIをアシスタントとして使う』


 プロの漫画家さんと違って小説の執筆は作者が一人で行います。

 この一人で行う作業のうちいくつかをAIにアシスタントとしてサポートしてもらうことで、面倒な単純作業の軽減や一日の執筆量の増加などが見込めます。

 ※私はそれができた。


 ・AIにどんな仕事を振れば執筆作業が楽になるのか?

 ・一日の執筆量が増加するのか?


 AIを使った個人間での遊び方などを交えつつ、次の話から解説していこうと思います。

 《宣伝》

 こんなの書いたりしています。

 今回資料として使っている作品はこちら!


 ・未来予報は、雨のち恋!!

 https://ncode.syosetu.com/n2876kt/


 読んで評価をポチってくれたり、お気に入り登録したりしてくれると作者は喜びます。


【ラノベ】

 ・逃奏劇リアクターズ 阿頼耶識冥清の非日常 (MF文庫J)

 ・突然ですが、お兄ちゃんと結婚しますっ! そうか、布団なら敷いてあるぞ。 (MF文庫J)

 ・この男子校には俺以外女子しかいない(MF文庫J)


【漫画原作】

 ・クラスの陰キャブス?...実は超美人コスプレイヤーだった。 みんな知らずに馬鹿にしてるけど。(シリウスKC)


【漫画動画脚本】(敬称略)

 ・漫画エンジェルネコオカ

 ・カノンの恋愛漫画

 ・結城アリス

 ・あかつき高校漫画部


 お仕事の依頼はお気軽にご相談を!


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