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幼馴染を起点とする異世界ハーレム   作者: 深夜二時
第三章 サーシャとミーシャの里帰り

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81.異変


 馬車に揺られること数時間。閑散とした町についた。ここからは馬車がないようなので徒歩で進むことになる。とはいえそんなに遠い場所ではないらしく、道中も特に問題はなかったので二日も歩けば目的地に着いた。ボロボロではあるが名前を示す看板もあるし間違っていないだろう。


「よし、何事もなく着いたな」


「そうね。ただ、予想以上に何もないわね」


「その、言いにくいのですが、ここから私とミーシャが住んでいた場所までまだ三十分くらいは歩くんですよね……」


「「え?」」


 なんてこった。真の目的地までまだ三十分もあるのか。


「ここはまだ入口ってだけなんだー」


「まあ、ここにいても仕方ありませんし先に進みましょう」


「ルーシャの言う通りね」


・〜・〜・〜・


 とまぁ歩いてきたのは良いのだが。


「ねぇ、サーシャちゃん。本当にここだったの?」


「は、はい……ここだったと思います。ねぇ?」


「うん!間違えるわけない!絶対にここだった!」


「そう……」


 サーシャとミーシャの案内で二人の実家に来たはいいものの、家には誰もおらず、生活している痕跡すらなかった。


「少し気になったのだけど、いくらここが広いといえど人がいなさすぎじゃない?ある程度周りを気にしながら歩いていたけど、人どころか動物すら見かけなかったわ」


「私も同じ意見です」


 そうアリスとルーシャが言う。確かに途中で家は見かけたのに人とすれ違わなかったのは不自然だな。あれ、そういえば。


「なぁサーシャ。前に、作物が年々取れなくなっているって言ってたよな?」


「あ、はい。そうです」


「もう生活に限界でほかの場所に移動したって可能性はないのか?」


「ありえなくはない、と思います。でも……」


「受け入れてくれるような場所なんてなかったよ?」


 どういうことだろう?少なくとも俺たちが来た方向にはいなかったわけだから、いるとすればこの先。


「まぁ今日はサーシャたちの家に泊まらせてもらおう。それでこの後どう動くか決めようぜ」


「まって…………」


 うん?


「どうした、リル?」


「ここ…………精霊が嫌がってる…………離れたほうがいい」


「何?」


 普段無口なリルがわざわざ忠告するってことは相当まずいのかもな。


「サーシャ、ミーシャ。この先に村や街はあるか?」


「ここより少し大きい村があったと思います。ただ、今からだと日没に間に合うかどうか……」


「わかった、すぐに出よう。アリスとルーシャもまだ動けるよな?」


「もちろんよ。王女ってなんだかんだ体力いるんだから」


「私も大丈夫です」


「決まりね。すぐに出ましょう」


「おう!」


 俺や愛花はもちろん、アリスとルーシャも体力には余裕がある。サーシャ、ミーシャ、リルの三人はまだまだ元気だ。特にサーシャとミーシャは地元だしな。


 なんだか嫌な予感もするし、早く行動しよう。

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