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狂人転成  作者: 美味しい仮面
魔法学園編
71/102

授業

体が重い。熱い、頭痛い。まさか入って2日目で教室来ないとは思うまい。

しかし、それをやるのがこの俺である。


え、休むの?


まさかー、休むわけ無いですよね?


おうお前ら、今なら体貸してやるよ。


僕の場合は返すだけどね。あ、返事はノーで


同じく。


f


仕方ない、出るか。



「今日は、皆んなに魔法を見せます。いいですか?この力はとても強力ですが、同時にとても危険です。絶対に先生の見ているところでしか使わない事。あと、人に向けて使わない事を約束してください」


「はーい」


「では、訓練所に行きましょう。」


訓練所はうちのよりも余裕ででかかった。というか、家何個分あるんだろうか?こんなに大きいのか?こんなにいるか?


「先ずは先生がお手本を見せます。『アクアボール』」


そっか、正式名称アクアボールか。

先生の手には大人の顔くらいの大きさの水玉ができていた。

それを…


「危ないから離れていてくださいね?えい」


壁にぶち撒けた。

ただ、壁には効果がないようだ。


「今のが水魔法の初級『アクアボール』です。皆さんにはこの半月でこれを覚えてもらいます」


半月か。勿論、俺なら今すぐにでもアクアボール位なら出せるだろう。ただ…俺、100使ってもあの大きさにはならんだろうなあ…改めて自分の適正の低さを呪った。


「じゃあ、先ずは魔法の出し方から説明するわね。今見せた魔法を頭の中で意識して、手に魔力…体を流れる力を込めて、呪文を詠唱するの『アクアボール』」


そういうと、先程と同じくらいの大きさの水玉ができる。


「あの人、すごい」


と言ってるのは俺の隣のシルヴィアさん。


「へー。どの辺が?」


「…聞いてたの」


「隣だからね。で?どの辺がすごいの?」


「魔法の正確さよ。きちんと自分の1を理解できている」


「あー。成る程完全に理解した」


「…貴方は魔法使えるの?」


「まあね、そちらは?」


「私も一応使える」


「おい!お前ら!真面目にやれ!」


そう言ってやって来たのは王子様だ。ちゃんと見れば整った顔立ちをしていて超絶イケメンだ。日本人感が強いし、まだ子供なので将来はわからないが、とりあえず女を誑かしそうではある。


「ああ、えっと………………?」


「…まさか、名前か?」


「ははは、まさか。貴方の名前を忘れるはずがありませんよ!ねえ、シルヴィアさん?」


「当たり前、まさとでしょう?」


「かずまだ!そんな事はどうでもいいから、きちんと魔法の練習をしろ」


「いいのか…」


なんだか面白そうな人だ。弄りがいがある。


「私はあれくらいなら出来るからいいの」


「えー、私?微妙だな〜でも、ぶっちゃけ水魔法今までに役に立った事…あったわ」


雷を止めようとしてお世話になったな、そういえば。じゃあ俺が真に使っていないのは火か。


「というか、出来るからやらなくて言い訳が無いだろうが。きちんと皆と一緒にやれ」


「…」


無言で先生よりも大きい水玉を作るシルヴィア。


「…」


無言で睨みあう両者。


「ファフウン…ねむ」


そして欠伸を咬み殺す俺。

正に三位一体。俺いなくていい気がするからここから出てっていいかな?


「あっ!いっけなーい。私ったらこれからドンマサル食べなきゃいけないんだった〜」


「…」


「…」


「無言で睨むのやめてほしい」


そして、事件は起こった。

一体何が原因だったのだろうか、シルヴィアが一瞬思考を水玉から離した途端に。


「あ」


「あ」


「うえあぷ!?」


一真さんにあったった。


「はははは!はー…私は関係ないかな?」


「…」


と、俺が笑っていると。一真さんが水玉を作ってシルヴィアに当てる。


「…ねえ。なんで私に当てたの」


「これは怒っている!最後にクエスチョンマークが付いていない!これをどう返すか王子!」


「自業自得だろう?そっちがちゃんとやっていないから悪い。それとも?自分は悪くないとでも?」


「王子は動じていない!それどころか相手に重いカウンター!」


「…」


「…」


「お互いに睨み合って水玉を作る!その球を!あ、これ私に投げる?ワット?何故?」


「「うるさい!」」


生憎だが、その程度の球を当ててられるほど俺の修行は優しくなかった。ヒョヒョイとかわす。


「惜しい!あと一歩のところでしたが、ん〜しかし〜当たりません」


「死ね!」


「これも見事にかわされる!」


あ、そうだ。閃いたこの状況を面白くさせる方法。


「喰らえ!」


王子が投げた水玉を避けると!水玉の先には、人が立っていた。


「え?」


バッシャアああっと、水に濡れる。

ごめんよ、だけど、君男だからダメージないだろう?


「ここで部外者に当ててしまうという痛恨のミッス!困惑している〜」


「すまん!こいつに怒りをぶつけてくれ!」


「おおっと!ここで王子の責任転嫁!流れる様でしたね。どうでしょう、解説のシルヴィアさん」


「死ね!」


だが残念、その球は先生の方向へ。


「ちょおおお!!?」


「シルヴィアさんも部外者を巻き込んでしまったああ!どうなるんでしょうか?先生!」


「あ…」


あ?何故だろう、先生の方が震えている。


「貴方達!人に魔法を使わないって言ったでしょう!!ちょっと来なさい!」


「いってらっしゃい〜二人とも〜」


「「は?お前(貴方)は?」」


「いや、私魔法使ってないし。二人の魔法避けてただけだし。あー、二人が邪魔しなければ私もちゃんと魔法の練習をしたんだけどな〜」


「な!?」


「はあ!?」


「隼人さん。」


「はい?」


「貴方もよ。」


「え…」


「ああ、楓くん。服を乾かしましょうか。先生と一緒に行きましょう。」


「はい。ぐす」


どうやら、男の子は楓くんっていうらしい。

そんなくだらない事を考えていたら、先生に俺たちはこってり絞られた。

…これは俺悪くなくね?

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