明かされた真実
夢で見たことを覚醒時覚えていることが増え、友人なら何かわかるかもと聞いてみることにした。すると、「それは前世での事や、今現在の貴方の事を夢体験で見ているのよ。実際、貴女いや貴公はあっちの世界に顔出してるしね。でも頻度が少ないから目撃者は少ないわ。今日は来てくれる?」
「わからないけど…行き方もわかんないし。」
「……。」
「思い出すしかないわ。自分で。」
そう言ってそれ以上は答えてくれなかった。
その日の夜、悶々とした気持ちのまま布団に入り込み夜寝ようとしたがなかなか寝付けなかった。それでもやがて眠りにつくことができた。どのくらい経っただろう…何かに見られているという不思議な体験をしたのは。
足元が何やらひんやりとしている…。かと思ったら突然何かに掴まれた。ガシッと。
「ヒッ!」
それだけしか声が出なかった。
そしてひきづられたのだ。下へ…。
体は動かない。
そして、何かが這い上がってくる感触があった。胸がドキドキした。なにが来るのか目が離せない。
片腕が見えた。もう反対からも腕が。そしてぬうっと顔が…。だが顔がある部分は暗くて見えない。真っ暗なのだ。
しかしニターっと口元だけが笑っている。
怖い怖い怖い。
怖いのに目を瞑ることもできない。
それがますます恐怖を増幅する。
「ようやく見つけたよ。けっけっけっ。」
見つけた?誰のことを言ってるの?
私は全くわけがわからなかった。
だが、今目の前にいるこれは私を知っているようだった。見つけたと言っていたからだ。
だが、聞く勇気もなく声も出せない状態ではどうしようもなかった。
消えて消えて消えてと何度も念じていると突然ふっといなくなった。
私は汗びっしょりかいていた。
気持ちが悪くて全部服を変えることにした。
しかしもう眠る気にもなれず、目が冴えてしまったのでそのまま起きていることにした。
ここ最近のことから整理しようと紙とペンを持ってきて書き出してみた。
私は前世では男だった。戦う戦士だった。
友人の一人は前世では友人だった。(女性)しかも戦う仲間だった。
さっきの不気味なものはなんだったのかはわからないが私を知っているようだった。と言うことは前世に関係があるのかもしれない。
今わかるのはこのくらいだった。
でもどうして前世の記憶を持って生まれてきたのかが分からなかった。




