すべての始まり
今から16年前、そう、産まれた。
この世に生を受け誕生した一人の女の子。彼女はやがて大きな使命を追うことになる。
彼女は女子高に通っていた。
友人もでき、平和な日々を過ごしていた。
通学は電車だったので友達と電車内で賑やかに喋っていた。そんなある日、いつもと同じように喋っていたら突然太い声で友人に話しかけてきたそうだ。
「お前は何者だ…。」と。
友人の一人は動揺もせずにこう答えた。
「私はあなたの仲間です。あなたは前世で私の友でした。だから私はまたあなたのところにやってきたのです。」
「友…だと?私に友は…、仲間は…。」
それだけ言うと意識を手放してしまった。次に目が覚めたのは学校のそばの駅だった。友人が起こしてくれたらしい。私は電車内のことを覚えていなかった。
それからも私は意識を失うことがあって、友人に迷惑をかけてないか聞いたことがあった。が、友人はそんなことないよと言うだけで他には教えてくれなかった。
そんなやりとりがあって、その日の夜眠りについた私は不思議な夢を見ていた。
夢の中で私は男だった。
不思議な服を着、剣を腰にさしていた。
建物はギリシャ建築ににてはいるがどこか違う部分もあった。他にも大勢の人間がいて、ロビーらしき場所で立ち止まって会話をしているものもいた。皆服装は似ていた。
「ねぇ、待ってよ。」
私は振り返ると声のした方を向く。
女性が走ってきた。手にはそれぞれ武器を持っていた。
「なんだよ。」
「置いてかないでよね。いっつもこうなんだからたまには私に合わせてくれてもいいでしょう。」
まぁ、確かにいつもさっさと歩いてしまっているから…?などと一人考えながら一緒に歩いていく。
なんでこんな夢みてるの?
本当に夢?
そう思った瞬間に意識が覚醒し目が覚めた。
でもどんな夢を見ていたのかは覚えていなかった。
それから数日後、友達と一緒に電車で帰宅の途中また例の太い声が…。今回は私も意識がしっかりしていたので自分が喋っている声が本当に自分の声なのかと不思議で不気味でならなかった。




