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宣教師との会談

いやぁ~2日?連続での投稿って久々ですわw


そしてようやく『「ゲーム機片手に天下統一!Player3 〜諌死かんしなんてしてやらん、天寿を全うしてやる!!〜」』の総合PVが10万PV超えましたw




天文20年(1551年)1月某日



━━平手右京大夫政秀 摂津・和泉国 堺 南宋寺━━



 新年を迎え松の日も終わり、南蛮の宣教師達との会談が行われることになった。

 いやぁ~、まさかこの会談の場に近隣宗教のお偉方も来るとは……、特に本願寺顕如ほんがんじけんにょ殿に下間頼廉しもづまらいれん殿までいらっしゃる……、畿内三州を抑えている三好長慶殿も居る。【ここでの三州は和泉、河内、摂津の三州である。】

 あ、松永弾正久秀殿も護衛としてついて来たのか?あ、こっちに気づいて手を振ってきた。

 招待した覚えは無いんだけどな……?

 だがこれは、気を引き締めて掛からんとな。ついでに『言語翻通訳』の能力ちからを使ってみるか。今回を逃すと使う機会がなさそうだし……。


 そして、周りに公家や叡山僧、高野僧、近隣の寺社の高僧達が座る中、ザビエルとの会談が始まったのだが、通訳のヤジロウと言う者を通しての話となったのじゃが……。


「我々は神デウスの教えを広めに来たのです、と申しています。」


「デウスの教えと言うが、崇めているのはマリアという聖母ではなかったかな?」

『It is said that Deus teachings, but is it not the Virgin Mary who is worshiped?』

【この二つは、周りが同時に上の様に認識し、このように聞こえている物とお思いください。】


 その時、儂の発した言葉を聞いた通訳のヤジロウと、宣教師のザビエル、その後ろに控えていた宣教師達も驚きのあまり目を見開いた。この会談を聞きに訪れた、公家や叡山僧、高野僧、近隣の寺社の者達も目を剥いた。


「!?」

「If there are people who can speak our words(まさか私たちの言葉を話せる方がいらっしゃるとは)」


「だがデウスと言う呼び方は、ギリシア神話の最高神ゼウスに似ている。呼び方をゼウスに変えては如何だ?それに、汝らにその教えを説いた『イエス』とやらは『ナザレのイエス』と呼ばれる者であったはず。その者が生まれたのは、今より約1500年以上前の事だ。教えや神の呼び名も歪められたのではないかな?」


 そのように言われた宣教師たちは憤慨し……、


「It is a blasphemy against our God! I request an apology!(それは、我らの神に対する冒涜です!謝罪を要求致します!)」


「ほう、謝罪をと言うか!ならば其方達がこの地に降り立った時、この国の大地を汝らの神に捧げたのは、どのように言い訳するつもりだ?この国の大地はこの地に住む民と、この地にて崇められる神々の大地だ。汝らの神の物ではない。如何いかにそれをこの面前で言い訳をするつもりだ?」


「Well, that's why ... know such things ...(そ、それは……何故そのような事まで知って……)」


「他にも、汝らが送りし書簡の報告文、それにより征服者、コンキスタドールなる者達に寄って植民地化しているのも知っている!この国を軸に、この国の民を先兵に明国に攻め込むことも知っておるわ!インカ帝国と呼ばれし国も騙し討ちの末、王族は皆殺しにし、住民達は奴隷として国元へ連れて行き過酷な労働を与え、帝国にあった金銀は奪い尽くした事も、知っているぞ。」


「If it is an act permitted by God ... from the Pope ...(それは神より許された行いだと……教皇様より……)」


「ではその教皇とやらは、汝らが神と呼ぶ者より神託を受けたとでも言うのかな?まあ、1500年も経てば、教えも為政者達に歪められ都合の良いように書き換えられたであろう。その方たちが聖地と呼ぶ『エルサレム』だったか?何故、イスラムの国々も同じように聖地と呼ぶ?」


「That is taken away by the evils, and only the evils are saying ...(あれは邪教徒どもに奪われ、邪教徒達が勝手に言っているだけで……)」


「儂の私見で言わせてもらおう。『ナザレのイエス』とその家族は元々『ギリシア神話』に挙げられる神々を崇めていた。その最高神は『ゼウス』だったな。その妻はイスラムの神を崇めていたとしよう。そうなると『ナザレのイエス』の教えと崇める神を守りたい使徒達は、意図的に教えの一部を曲げたのではないかとな。教えを受けた使徒といえど人間だたしか13人だったか?13人も居れば、受け取り方もそれだけの数が生まれる。」


「ギリシア神話に出てくるオリンポスの神は12柱だが、13柱目は消されたということかな?あぁ~使徒の数もそれになぞられたのかな?」



「【13th column? Apostle? What about Judah!?】(13柱目?使徒?ユダの事か!?)」


「それゆえに、時とともに教えは歪められ為政者達の都合の言いように書き換えられ、十字軍なんぞ言う『金銀』と、『イスラム奴隷』を手に入れるための名分として、『聖地奪還』という名分を創りイスラム圏を蹂躙していったのであろう。というのが儂の私見じゃ。飽く迄も私見と云うておく」


 さて、宣教師達はどのように反論や論破してくるであろうかの?あれ?なんか周りの方々、めっちゃ引いているような気が……。あれ、もしかしてやりすぎちゃったか?ザビエル達、宣教師は……あぁ~真っ青と真っ赤の二つに分かれちゃったよ……。

 自分達の教えられた教義が否定され間違っているとも言われてるわけじゃしな。一応トドメとも言える締めを一言言っておくか。


「返答は如何に?」






 その後寺社衆からの質問などを、儂とヤジロウが通訳し宣教師たちに伝え問答などを行った、儂が暴走気味に質疑等をしたので、かなりやりにくそうであった宣教師達は去り際に、


「Eventually, God's punishment will fall on your head(いずれ、貴方の頭上に神の罰が降ることでしょう)」


 と捨て台詞を吐きはしたのだが、


「もし神罰や天罰が降るというのならば、今頃この日本の神仏による神罰や天罰を喰らっているはず。だがそれはまだ、我が頭上には落ちては来ていない。それは神罰や天罰を与えるに値しないと言うことであろう。その傲慢さが七罪に連なり犯していると思うといい」




 それから宣教師達が去り四半刻立った頃、参加していた寺社衆や公家達から質問攻めを食らう政秀が居たのだが、通常では知りえぬ外の事を知る事になり、多少は危機感を募らせることは出来たようだ。

 まさか『言語翻通訳』が、あの様な同時翻訳かたち能力ちからを出すとは思いもせなんだ。次があれば気を付けんとな。


 三好家と本願寺には、少し商売をしておこうかの。『ペニシリンの量産体制』が整ったから、近年内で一番被害の多そうな処に売り込まんとなw

 古血【鼻欠け】の症状を和らげる薬として……重病患者にはそうなるのだが、『軽度中度の患者は完治の見込み有り』と書いた説明文【統計表】も渡しては見たのだが、三好殿の食い付きが凄かった。身内にでもでたのか?たしか十河一存そごうかずまさがソレだったていう話が合ったな。

 戦が起きた際には、非戦闘要員は受け入れる旨を、それとなく伝えておいた。


 本願寺の顕如殿からは、洛中に寺院の建設許可と停戦の申し込まれて来た。なにせ東海側の一向宗が壊滅しとる……いや、させたからの。停戦出来る事で、軍俵への負担が減るのでありがたいわい。これで近江に集中する事ができる。

 現状、美濃の掌握にまだ時間が掛かりそうじゃしな。


 まあ、戦は無い方が良いのじゃが、こればかりは何とも言えんからな……



「宣教師との会談」に関してですが、実は文章削ってありますw

平手政秀さんのセリフ部分で本当は、英文のセリフ部分も一緒に入れてあったのですが、

たぶん読みにくくなると思い、とっぱらいましたw


一応、別途原文として残してもあります。

そちらは活動報告で上げるか本編の方で上げるかはわかりません。、

「宣教師との会談:実はこんなに長ったらしい感じだった」という

タイトルで上げるかもしれません。


まあ、その時の気分になる可能性も無きにしも非ずで……

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