人生の〇〇
遂にw政秀さん、ある事柄で逃げられない状態に追い込まれましたw
まあ、タイトル見て……『『『あっ!』』』って気づいた方は何人でしょうねw
参列者も豪華顔ぶれ?ですw
天文12年(1543年) 2月某日
━━━━平手政秀 齢50 遠江 浜松城 隣接区画:浜松御所 ━━━━
武田家からの帰りにもう一度、北条家に寄り今後の商売(友好)関係を話し合い、箱根湯本で温泉に浸かり、のんびりさせてもらっている間に、遠江井伊谷と尾張清須との間で、外堀に内堀等を埋める事柄が進められていた。
そんなことも露知らず……どうも鎌倉見物と箱根湯本でのんびりし過ぎたせいか、浜松に造った港に船を寄せた時には、儂は退くも玉砕も出来無い状態に追い込まれていた事を知る由もなかった。
【答えは簡単、温泉等でのんびりしてたら、雪で動けなくなり、戻れたのがこの月になったというだけ】
【内訳?としては、帰り道に崖崩れで半月、鎌倉観光で半月、一旦尾張に戻り【正月行事】、箱根で温泉で一月《ここで雪による足止めを食らう》……と言った所です。】
港に着き降りて早々に、織田家中の主だった者達に逃げられぬように身体を拘束され、叫べぬように口に詰め物をされ……【儂そんな趣味ないぞ!? ( ゜д゜)】
浜松城の隣接区画と呼ばれている『浜松御所』に連れて行かれ、御所内の一室に放り込まれた。【次は放置プレイですか!? なんなのもう!? (´;ω;`)】
次に起こった事は小姓衆達による儂の着替えじゃった。
【本気で何が起きてるの!? (;゜Д゜)!?】
そして着替えさせられた服は紋付袴であった……ただしまだ拘束【猿轡のみ】はされていた。
【誰かの祝祭でもあったか?とりあえず状況分かるまで大人しくしていよ……】
約五分後……
儂は何処かの大広間の上座に据えられた。
【それでも拘束されたままだw ( ´∀`)】【猿轡のみだがなw】
周りの調度品が豪華すぎる……まるで儂が婚姻の儀の主役ではないか!?
【え?まさか本当に儂が主役になってる!? (;゜Д゜)! 】
周りの様子を伺っていると、全員何かしらの面を付け『之でもか』な一張羅を着て入ってきたのだが、儂の左隣だけ空席のままだ。どう見ても婚礼の儀の様にしか見えん!!相手は誰だ!?
さらに約五分後……
純白の白無垢姿で広間に入ってきた女子と介添えが広間中央を歩き、白無垢の女子が儂の隣に座った。
「皆の者!面を取れいw」
この声は!?信秀様!? ( ;゜Д゜)!?
「それとお主はいい加減、其れ【→ 猿轡 ←】外せ………いつまで付けとるんだ?」
そして儂は大広間に並び座った面を放り投げた者達を見て目を剥いた。
織田中務大輔信秀 齢32
織田遠江守護代信広 齢17
松平内蔵頭清康 齢32
松平三河守広忠 齢17
北畠伊豆守具教 齢15
斯波遠江守護職義統 齢30
井伊 直宗 齢65 【祐の祖父】
井伊遠江介直盛 齢37 【祐の父親】
吉良三河守護義尭 齢39
村井 貞勝 齢23
柴田権六勝家 齢21
滝川 一益 齢18
明智 光安 齢43 【義龍の目付け役】
斎藤 義龍 齢16 【斎藤家代表】
長坂 信政 齢24
本田 忠高 齢17 【忠勝の親父様】
酒井 忠次 齢16
玄広 恵探 齢26
歴史好きにはたまらん豪華メンバーだなwおいw
【なお、信長はまだ元服していないので出席させて貰えません。帰蝶さんは約12歳ぐらいで『髪結い』していると思いますが、ここではまだ登場は無しです。『創造』ですと1531年【約12歳】の生まれですが、『ウィキペディア』だと1535年【約8歳】何ですよね~。ちなみに信長は『創造』でも『ウィキペディア』1534年の生まれになっています。どちらで決めても、帰蝶さんは年上女房になります。』
「政秀!その方も覚悟を決めろ、その方の祝言じゃw 井伊家とのなw」
と、これでもかと『してやったり』と悪どい顔でニヤリと笑うのだった。
『まさか!?』と思い、花嫁の顔を見てみると……
「信秀様wせめてもう少し引っ張りましょうよ~w」
あれ?声が『祐』とは違うぞ?この声は祐の側仕えの『葵』ではないか!?
何げに白無垢の花嫁衣装が似合ってるな………うん、可愛い………じゃないじゃない、祐はどこに!?後ろか!?天井か!?
「私は此処にいるぞ~!」という声とともに、こちらも白無垢を着て、紅椿紋をあしらった白地に金縁取りをした舞羽織を、両の手で肩部分を持ち「能楽でもするきか?」と言う派手な姿でやってきた。
「真打ち登場w」それを見ておもわず「ヾ(゜Д゜ )ォィォィ」と突っ込んで決まった。
「処で、信秀様や?」
「何じゃ、政秀?不服でもあるのか?」
有るには有るが言わんでおこう……
「井伊祐との婚姻の件は分かり申したが、それでは隣にいる侍女である『葵』はどうなので?同じように白無垢を着ておりますが……」
まっこと言いにくそうな困った顔をして、信秀は一言言い放とうとした時だった。
「『葵』は儂の娘として、その方に嫁ぐのじゃよ!」
と、言い放った大声と襖を勢いよく開け放たれた音の向こうに立っていたのは、山科言継殿【齢36歳】であった。
壁|≡|≡≡≡ Oー(^∇^)ーO ≡≡≡|≡|壁 ←こんな感じです。
「政秀殿、その方と友誼をより深く結ぶために、『葵』を養子にさせてもらったのだよ。あ、もちろん主上からのご許可も貰ってるから安心したまえw」
え?逃げ場のない四面楚歌状態!?辞退不可能!?
「ほれw以前、伊勢の騒動の際に儂と九条殿を通して献金してくれたじゃろ。内裏修復と式年遷宮で。【三万貫の件です。】」
「あぁ、ありましたな……」
あの時は本気で焦ってた部分あったからな……
「おかげで内裏周りだけでなく、大内裏の一部の修繕も行えてな。
主上も大変お慶びになったwなにせ『諍いを停める勅を出すだけで三万貫』だ。あの時は儂は内蔵頭であったが、一気に二位階上がってな正五位下である式部大輔への出世となったぞw」
「……あ、はい。おめでとう御座います。」
「素っ気のない返事じゃの~」
【ちなみに内蔵頭は従五位下辺りの官位です。】
嬉しいのはわかるが、儂にはこの状況をどう乗り越えるかの方が大事なんじゃい!と、思ってみてもさすがに逃げることも出来ず。
そのまま婚儀が執り行われることになり……
逃げ用にも集まってる人達が人達だからな……逃げ切れねぇ~よw o(`ω´*)o
そして本日、儂こと『平手政秀』は『井伊祐』と『山科葵』の二人を妻に迎える事になった。
はい、遂に結婚という『人生の墓場w』に入ることになりましたw
ちなみに、この政秀さん……
前世でも結婚していない設定【実はw】なので、今世も合わせると政秀さん初婚【と言う形】ですw
【政秀さんの認識上での話です】
ちなみに『井伊直虎』こと、『井伊祐』はこのとき15歳。
今回、山科卿の娘という形で出した『祐の側仕え』である『山科葵』は18歳設定です。
予め注意しておこう!! この時代ではこの年齢での結婚は普通だ!
この『東三河、遠江の章』は、之で最後になります。
次章は『伊賀、長島の章』となる予定です。




