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鍛冶師・村正

「伊勢志摩の章」の最終話になります。

今回は村正さんの説明文等を引っ張ってきたので、

文字数(空白・改行含む)は、私が今まで書いた中での最高文字数:2,430文字を記録しましたw


天文4年(1535年)9月某日

━━━━平手政秀 齢43━━━━


鍛冶師・村正に自宅兼鍛冶場に案内され、話をすることになった。


「あ、言い忘れておったが、儂は織田弾正忠家……織田信秀様に仕える家老平手政秀と申す。」


「そういえば名前聞いてなかったし言ってもなかったな」と村正殿が言うと…

「見ての通り乱雑な所だが、適当に座ってくれや。」と言って来た。


 部屋の中を見回すと槍や太刀、短刀などが、床板に突き立てられた状態で保管?されていた。

此れ……座る場所有るのかと言うような有様である。


「さて此れはどこに座ればよいのやら……」と困り顔で呟くと、

その返答が「おぅwそこら辺の適当に抜いて座ってくれやw」で合ったからな。


「あぁ、そこらに刺してあるのは適当に打った『数打かずうち』だ。元服仕立ての小僧【正豊まさとよの事】には丁度良いぐらいの太刀モノよw」

「でわ、儂には『数打かずうち』で無い太刀ものを、打ってくださるか?」

「この中に一太刀ひとたちだけ、それが在るのがわかるか?それが分かれば、いくらでも打つぜw」


いくらでも打つとは、剛毅な事じゃなw

ちょっと見てみるかの。


名:村正

列伝:村正むらまさは、伊勢国桑名(現在の三重県桑名市)で活躍した刀工の名。

または、その作になる日本刀の名でもある。同銘で数代あるとみられる。

別称は「千子村正」(せんじむらまさ、せんごむらまさ)。

村正は、濃州赤坂左兵衛兼村の子で、赤坂千手院鍛冶の出とも伝えられている。

室町末期に流行した美濃伝を取り入れ、本国美濃の刀工の作と見える刃を焼いた作も有り、

美濃のだけではなく、隣国の大和伝と美濃伝、相州伝を組み合わせた、

実用本位の数打ちの「脇物」刀工集団と見られてもいて、その行動範囲は伊勢から東海道に及ぶ。

【濃州赤坂は現在の岐阜県大垣市赤坂町当たりとされていて、元は岐阜県不破郡に存在した町である。1967年9月1日に大垣市に編入されている。】【Wikipediaより抜粋】



太刀だけでなく、槍に短刀など含めれば五十は在るぞ……その中からの一太刀か。

此れは探し見つけるのは大変じゃな。 (´・ω・`)イヤマジデ

常人であればなw  (((゜艸゜))クスクス

実は村正殿の家に入る前にコッソリ試しておいたんだよな。

折れた太刀に対して【(検索・ステータス)】を使ってみるのをw


品名:折れた太刀

品位ランク:付ける意味がありません 【意味w付ける意味が無いってw】

作刀者:~~~~

備考説明:半ばから二つに折れた太刀。

鍛冶師・村正からは『(お前は)もう死んでいる』と下されている。


と、言う風に結果が出たからなw


「念のため訪ねておくが、この部屋・・に在るのじゃな?」 (´・ω・`)

「おう、この部屋・・にあるぜ!(俺の腰元にだがな)」 (^ω^)

「ふむ……」


この部屋にあるという確言かくげんは取った。後はれかと言う所じゃが……

約五十の内、三十は十等級品じゃな……残り二十の内、十五は四~五等級品……

残り五つ……、三等級品が四つ、二等級品が一つ……

もしや、此れがそうなのか?


品名:村正の太刀

品位ランク:二等級品

作刀者:村正

備考:先反りがつき、切先伸び鎬筋高く、棟寄り、刃寄りに柾目肌が交じり、

刃文は表裏で焼きが揃った三本杉風の焼き刃作り。


いや、何かが違う……何だ?この違和感は……

『儂の中の幽霊ゴーストがそう叫んでおる!!』【おい!待てやコラ!!ヾ(`Д´*)ノ】

ん?そういえば村正殿が腰元に差しているのも、それに当たるんじゃないか?


「……村正殿?」

「何だいお武家様や?」

「その腰元に差しているのも村正殿の打ちしものではござらぬか?儂の中の何かが叫ぶのじゃよ……これでは無いと。もしやと思うがその腰元に差しているのが、その『当たり刀』では御座らんか?」


神妙な面持ちで黙り込んだと思ったら。


「……ぷっはは。いやぁ~参った参った。まさか、コレがその物と気づかれるとわ……、なかなか良い目をしていらっしゃる。宜しゅうございましょう!この鍛冶師・村正、太刀を打たせていただきましょう!」


と、言うと床に手を付け頭を下げた。


「それは有難いwそれともし、もし出来うるのならばなのだが……。」


 少々どういったものかと困った顔押した平手の顔を見て、一体何を言うんだと怪訝な表情を浮かべた。


「村正殿の一門や見習い弟子達も含めてなんじゃが、平手家……もとい織田家で雇われんか?簡単に言うとお抱えの鍛冶師じゃ。武士の身分も保証させてもらおう。給金の方は尾張に戻ってから交渉という形で今は頼む。」


 目が飛び出るような驚き顔をして、村正は陸に挙げられた魚のように口をパクパクさせていた。


「不詳、この村正……一介の鍛冶師ではありますが誠心誠意、平手様に仕えさせていただきます。」


 こうして能力のお陰もあって、鍛冶師である村正殿をお抱え鍛冶師にする事が出来たのであった。


「後は、美濃の関村の刀匠連中もお抱えにして、競合させればトンデモ無い物が出来そうだの……w」


と小さく呟き、尾張への帰路に着いたのであった。







 その後2000年代にて、とある平手家所有の古い屋敷の改修復工事の際に、

村正作の太刀が床下から木箱に入った状態で見つかり、平手政秀が村正作の太刀を五太刀ほど所有していたとされる書簡と日記も、見つかったとされている。


その日記よりの一文……

「あの悪餓鬼【信長の事】め!!また儂の太刀を持ち出しおって、今日という今日は許さん!!見つけ捕まえしだい、「犬神家の刑」にしてくれるわ!!」

と言う、文章があったという。

後世の歴史家たちは、「犬神家の刑」が如何様いかようなものか頭を悩ませることになったという。


ふう、これでようやく東三河から遠江方面のお話に入れるw

途中、年数を進める箇所があると思いますので、ご容赦ください。

本文最後に出てきた村正作の五振りの太刀は、今後どこかでコッソリ出てくると思いますw



一応?五振りの太刀のめいだけでも書いておきます。

予定名ですよ!


不動平手村正(不動様の梵字入り、鍔柄元(つばつかもと)から頭まで降魔の三鈷剣風の造り)

普賢平手村正(普賢様の梵字入り、鍔柄元(つばつかもと)から頭まで五鈷杵風の造り)

文殊平手村正(文殊様の梵字入り、鍔柄元(つばつかもと)から頭まで利剣風の造り)

千手平手村正(千手様の梵字入り、鍔柄元(つばつかもと)から頭まで三鈷剣風の造り)

勢至平手村正(勢至様の梵字入り、鍔柄元(つばつかもと)から頭まで西洋風作りの護拳付き)

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