第5話 試み
(実況)「止めたぁぁぁぁぁ!明石のマグナムショットを藤宮 弾いた!」
くぅ…。あれを止める上、手も怪我しないとはな…
(実況)「さあこぼれ球を安藤が拾った!ディフェンス陣、コーナーで上がっていてほとんどいない!」
「安藤!俺にくれっ!」
「はい!」
(実況)「安藤、ボランチの海塚にパスをだしすぐに前線へロングフィード!!魅島に渡る!」
「来いよ。まずは俺がこじ開けてやるよ」
(実況)「魅島!どんどんディフェンス陣を崩す!」
「何としてでも止めろ!倒しても構わん!」
キーパー、必死に言うが
「倒しても構わん?誰に言ってんだ、それ」
魅島は余裕そうに言っているが軽く怒っているように見えた。そういう止め方はあまり好きではないのだろう
(実況)「魅島、ミドルレンジからシュート!これは……ゴーーーーール!!前半21分、キーパーを反応させないパワフルなシュートで先制!」
「悪い…次は止めるから!」
「蓮矢、次のフリーキックであれやるか!」
「例のやつか。分かった!それで決めようぜ!大登!」
(実況)「さあ、河合西ボールから」
「相田!俺にくれ!」
(実況)「ボールは相田から松本に渡る!」
ここは何としてでもファウルを誘って決めてやる!
「無駄なまねはよしておけよ!俺が取っちゃうからなー」
フッ…。
「あっ…やめろ赤松!」
「えっ…?」
(実況)「松本、バックパス!赤松の勢いは止まらずそのまま激突!」
ピーー!!
(実況)「これは激しかった為か、赤松にイエローカードが出されました!キッカーはもちろん明石蓮矢!必ず直接狙ってくるでしょう。ボールの近くに松本が立っています」
何企んでいるか分からんが貴様のマグナムショットは攻略済みだ!
ニヤリ…。
(実況)「おっとー!松本がボールを明石の方へ浮かした!」
「しまった!くそっ!」
「遅えぇぇぇ!」
(実況)「明石のマグナムショットはゴール一直線!はたしてゴールなるか!?」
「何度でも止めてやる!うおぉぉぉぉ!」
藤宮はさっきと同じ対処をしようとした。しかし…
ヒュン
「なっ…何だと…!」
(実況)「なっ…なーんと!明石のマグナムショットにはドライブ回転がかかっていた!キーパー 藤宮、反応するも及ばず。ゴーーーーール!!明石のマグナムドライブは上がりすぎたと思いきや凄い変化量で守護神 藤宮からゴールを奪いました!」
「ナイスアシ!」
「練習通り、いや練習以上のシュートだったな!」
そういって二人は喜びのハイタッチを見せた
そして、前半は1-1で終えた
「悪い…。俺がファウルをしたから…」
チームの雰囲気は悪くなっていた。
あんなシュート持ってんのかよとか、じゃあ俺当たりに行くの止めよっととかネガティブになっていた
藤宮が怒鳴ろうとしたがその素振りに気づいたか魅島が
「まあまあ!どんなに点を取られようとこの俺がゴールを何点でも取ってやるよ。それでいいかなー?」
「んなこと出来んのかよ?」
「なめんなよー!俺は得点量産工場(自称)だぞ!」
「まあ頼んだぞ。遥人」
「まかしとけーい!」
(実況)「さあ後半です!今の時点で1-1というスコアで始まります!さあ高木工業ボールです!」
「速攻だ!俺に続けー!」
(実況)「高木工業の素早いボール回しで速攻!あっという間にボールはペナルティーエリア付近!そこからアーリークロス!」
「行かせるかぁ!」
「くっ…!」
(実況)「横山、必死のクリア!ボールは右サイドへ」
「カウンターだ!行くぞ!」
「おぉー!!」
(実況)「高木工業、自陣にはボランチとバックしかいない状態でのカウンターはキツい!」
「何とか戻ってくるまで抑えろ!!」
(実況)「高木工業、懸命のディフェンス!しかしここでサイドチェンジ!」
「しまったっ…!」
「ナイスパース。あとは…行くぞ蓮矢!」
「ああ!」
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「大登、蓮矢!」
「何ですか?監督」
「ナイッシューだ!」
「ありがとうございます」
「あとなさっきの…あっマグナムドライブだ。あれはガンガン撃て!」
「しかし…あれはフリーキックの時しか…」
「そうなのか?だが蓮矢がフリーの状態で大登が浮かし気味のパスをすれば…どうなる?」
「……あっ!なるほど!」
「撃てるときはガンガン撃っとけ!相手は普通に強いからな!」
「はいっ!」
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(実況)「この浮かし気味のパスはまさかぁぁぁ!」
「その腕もろとも砕いてやる!はぁぁぁぁぁ!」
(実況)「来たぁぁぁ!マグナムドライブだ!果たして藤宮、止められるか!」
何としてでも……
「止めてやらぁぁ!」
くっそぉぉぉ!
よし!逆転だ!
この試合を見ている人は入ったと思っただろう。ただ1人を除いて…




