表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
機構少女0  作者: ずんだりんご
序章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/29

人さらい

私はあの後布団に入って眠りについた。

眠っていると外からとても大きな音が聞こえる、思わず耳を塞いでしまいそうなほどの音が、これはそう警報だ。

警報を聞いた私は外を窓から確認した、外には人が一人もいない、時間は朝方だ、本来なら普通のこと、だがそれがこの事態の異常さを際立たせている。

私はまず外に出て何事かを確認しようとしたその時、警報の中に声が混じった。

「村が人さらいによって襲撃を受けています!直ちに避難してください、繰り返します村が人さらいによって襲撃を受けています!直ちに避難してください。」

最初に私は思い当たったところは、人さらいという部分、私が盗賊を襲った報復だ。

「だがどうするか」

思考を巡らせる。

まずこの場所からは村の内側しか見れないのが問題だろう、もし人さらいの人数、配置、武器、それらを確認できなければ戦いにすらならない。

「やはり今は外に」

そんな結論を出したその時、再び警報の中に声が混じる

「お前らの村は完全に包囲した、もし見逃してほしければ、雪花という女を出せただそれだけだ。」

先ほどの声とはまた違う声、人さらいの声だろう。

続けて奴は言う

「20分以内に、出さなければ、わかるな」

まずい事態になったな、全員倒せばいい話だと思っていたが、奴らは包囲と言っていた。

つまりこの村を少なくとも取り囲っているのだ、奴らの組織がこれほどまでに大きいとは、正直驚かされる。

私はこの事態に内心焦っていた、自分の身の危険を気にしているわけではない、ただ単にこの村が危険に及ぼされていることにだ。

「どうしよう」

悩んでいると私は真横からの視線に気づく、その視線の方を向くと、そこにはニオがいた

「ゆ、雪花ちゃん」

ニオがかすれた声で私の名を呼んだ、ニオはこの事態にとてもおびえているようだった。

無理もない、こんな状況めったに起きるはずがない、しかも要求されたのが自分が連れてきた人だったらなおさらだ。

とりあえず私はニオを落ち着かせるために会話をすることにした

「ニオどうしたんだ?」

まずこうして会話を始めた、今の私ではニオを落ち着かせる言葉は見つからない、まずは原因特定そこから行くべきだ。

「そ、そのさっきの聞いた?」

ニオが怯えているのは先ほどの取引内容に対してだろう、それに基づき返答を返す

「ああ聞いた、人さらいが襲撃してきたようだな。」

「う、うんそうだよ。どうするの?」

「この村にはギルドの人たちや、グリムがいるじゃないか、少し落ち着こう。」

自分なりに最適な言葉を返したはずだった、だがニオの表情は怯えたまま、なんならさらに怯えてしまってもいる。

流石にまずいと思い、口を開こうとしたときニオが私よりも先に声を出した

「雪花ちゃん、私はいいんだけどさ、そお母さんが朝からすごく怖いんだよ、雪花ちゃんを引き渡そうって言ってて。」

「そうか」

「だから!」

私の声を遮りニオがあることを言う

「だから、逃げて、雪花ちゃんだけでも。」

そんな言葉、少女から出た言葉、こんな状況に置かれながらも私を助けようとしているのだ。

私はその一言に決心する、この村を絶対に守り抜くと。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ