第7話 これが僕の人生
僕は自己意思の退職だか、元々公共機関の方も更新する気がなかったので会社都合の退職届となった。
1年しっかり働いた気がするが。入職日から3月末までなので実質半年だった。
親友にはその話をしていた。あの子も結婚と引っ越しの関係で職場を変えるのだ。
【もしかしたら失業保険の手続きでハローワークであうかもね】
【かもね】
最近は親友以外とは連絡を取っていない。取ったとしても母親からの『食料品買ってきてー』くらいだ。ログを見ればその親友とも連絡を頻繁に取っていても相手の長文に僕の『うん』とかの相槌で止まる。
その頃には親友の旦那ともそこそこ仲よくなっていた。元々親友とその旦那も不思議な出会いだ。
ゲーセンでのアニメキャラの生誕祭で知り合い、SNSで繋がり、仲良くなり結婚。その間に親友は僕ともうひとりの学友に旦那を紹介し、旦那は複数人の友達を紹介している。
僕は言えばとある就労継続支援A型事業所の利用を始めた。それと同時に通っていた心療内科を転院した。
面接らしい面接はなかった。そこのサビ管はゆるゆるで勤務時間に『休憩しようぜー』とよく絡んできた。
そこは仕事という仕事はなかった。僕にとって就労継続支援A型というものは始めてなので、どの事業所もそんな感じだと思っていた。給料は手渡しという古風なとこが好きだった。苦手なところはあったが給料がもらえるからという理由で目をつむっていた部分も多い。
数年そこに勤めていた。
世の中には悪い企業と思うものはあるもので補助金か助成金かはわからないが億単位で不正受給をしてグループで運営していた就労継続支援A型を10ヶ所同時に閉鎖した事業所が出てきた。それは氷山の一角だろうと僕は思っていた。そして、それは僕には関係ない話だろうと思いこんでいた。
僕はあまりネットを含めニュースをあまり見ない。だから、億単位の不正受給がどういった手口かはわからない。なぜ、そんな僕がそのニュースを知ったかといえば動画投稿サイトでとある個人Vtuberがそれを話題にしていたので興味を持ったのだ。
そして、ある出勤日。
社長が直々に謝罪をして今日を以ってこの就労継続支援A型を閉めると宣言した。他の事業所への斡旋も何もない。ただ、『うちの事業所から50人近く不正受給した事業所へ移ったから私達も真似ようと思ったらそれが不正受給とうちも認定された』とだけ言った。
世間では不正受給の話題も消えつつある。そして、僕の住んでるのはその不正受給した事業所の利用が多い都道府県だ。また障害者雇用や就労継続支援事業所で探すのは骨が折れそう……。
SNSでは不正受給の2企業の救済を名目の詐欺も増えた。僕と仲良かった利用者も騙された。僕も騙されかけた。
僕はこれからどうなるんだろうか……?
障害を持っていれば働きにくいのは僕がこの身で理解している。そして、この無職の期間に考えた。結果として……。
僕には労働はできない。でも、できることはしたい。
それがこの世界に生まれた僕の理由だから。まだ生きている。それは僕にはまだ何かができるということを意味するのだろう。
この令和の時代。会社勤めでなくてもフリーランスや個人事業主で生計を立てている人は多い。




