第七十八話 リリスの方が年上なのにお姉さま扱いされました。
前回までのあらすじ。
ア「リリスが仲間になったぞ!」
リ「こ、この凛々しい姿も可愛いですわ~」
一同「(どっちやねん)」
さてさて。戴冠式を済ませて、彼女が無事に魔王になってくれたのは良いとして…。
問題はサナの方である。
というのも実は賢帝がどうもだいぶ前に死んでいたらしく。サナの旅は徒労に終わったのである。
まあ、そういうわけで…リリスが魔王になってくれたのは大変喜ばしいのだが。
リリスの戴冠式に送られてくる大半が可愛いぬいぐるみなので…その処理をアトラとナートに手伝わされた。
そして、私はというと。
「ああん。お姉さまは今日も可愛いですわ~」
スリスリと頬擦りをしてくるリリスを仕方なしと受け入れる私がいた。
っていうか、これ…完全にオモチャと化しているよね?
どうやら、彼女の場合一日に一回だけ私がいないとダメみたいだ。
なんでだろうね。
私の他にもかわいくて魅力的な女の子がいっぱいいるのに。
ちなみに何故、私がお姉さまになっているかというと。何でだろうね。
リリスの方が私より年上なのに…。
きっとあれだ。私の魔力があまりにも高すぎて、情緒不安定になっているのかも。
まあ。いっか。
そんなことを考えながらも実は頬擦りされるのも悪くはないみたいで…頭をナデナデしている感覚に似ているせいもあってか、これはこれで悪くはないと思っている。
「ご主人様。そろそろ…」
ああ。そう言えば、今日はサナが帰って来る日だったか。
というわけで、私はリリスと別れを告げて…サナに会いに行く。
道中でリンに乗せてもらいながら、市街地を歩いていく。
サナとの待ち合わせ場所に到着すると、サナが来ていた。
「アーニャ!」
「サナ!」
互いに名前を呼びあって、抱き合う。
ああ。これこれ。この布地…そして、私の身体にフォットする抱き心地がいいんじゃあ。
「アーニャ…ごめんね。戴冠式に出られなくて」
「別に…いいよ」
「それから、ありがとう。夜の王を呼んでくれて…」
「サナ様…我々はこれにて…」
「ええ。ありがとう。フェリシア…フェルミナも」
「サナ…これから、一緒に寝られる?」
「ええ。何もなければ、いつも一緒に居られるわよ…ところで…アーニャ」
「何?」
「そちらの方々は?」
そう言うと、サナがリンの方に目が向かう。
ああ。そう言えば、忘れてた。
私が説明していると、サナが驚いた表情を浮かべながら。
「アーニャの魔力は知ってはいたけど、すごいわね」
「サナ?ダメだった?」
「いいえ。ただ、凄すぎて…ビックリしただけ。よろしくね。二人とも」
サナが言うと、二人の頭を撫でる。
「うにゃあ。ご主人様と同じで気持ちいいよぉ」
「あなた…頭を撫でられるのはダメじゃなかったっけ?」
そう言うと、喧嘩をする二人を慌てて止める私達であった。
~一方、その頃城内にて~
「あれが…サナ様。前魔王のご主人様ですか」
二人の行く末を見守る魔王の姿があった。
「リリス様。お呼びですか?」
「ええ。あなたに命じます。前魔王が何をしていたのかを探り、報告するのです」
「はっ!仰せのままに!!」
これにより、リリスの政治が始まるのであった。
最後の視点は誰なのかと言われたら、微妙ー。




