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日本のバスケを世界に  作者: ウッチー339号
19/31

第18Q 爺会

武たちは園長先生のバスに乗り待機していた。園長こと長山は相手チームの監督こと大友と話をしていた。




「今日はありがとう。いい経験ができたよ」

長山は礼を言う



「こちらこそ良い経験をさせてもらった。和弘の心に火がついたようだしな。冬までに鍛えがいがあるわい」

ガハハハッと豪快に笑う大友





「和弘君のオフェンス技術はすごかったね。もう小学生のレベルを遥かに超えているんじゃないかい?このままいけばプロだって狙えるんじゃないかい?」



「確かに贔屓目を抜きにして、アレは逸材じゃい。あのドライブはあいつのセンスそのもの、ワシはほとんど手をつけちょらん」

二人きりだからか口調が訛りだす大友



「羨ましいよ。僕の子どもたちや孫たちはバスケをしてくれなかったからね」

少しだけ表情が曇る長山



「何をいっちょるか、お前はあんな秘蔵っ子があるのに。あの5人は幼稚園生徒は思えんかったぞ。特に4番と5番。5番の子は和弘と同じくらいのセンスを感じるし、4番の子はあれは何もんじゃ?あれは相当なもんぞ。ようあん年であそこまでの技術を叩きこんだのう」



「やはり君から見てもそう感じるか。彼は初めからあんな感じだったんだ。僕はただ1ON1で毎日彼を止めていただけさ。毎日、毎日試行錯誤して挑んでくるんだ」



「にわかには信じがたいがあれを見たら納得せざるを得んのう。あれは潰れなければ代表に食い込めるかもしれんのう」


「彼はNBA選手になるのが夢らしいんだ」

嬉しそうに語る長山



「ガハハハッ。NBAとは大きくでたもんじゃのう。だが、絶対無理とは言い切れんのう。先が楽しみじゃわい」



「僕も彼・・・武君には期待しているんだ。僕に出来ることは何でもしたいんだ」

おもちゃを買ってもらった子どものように目を輝かせる長山


「久しぶりにお前のそんなキラキラした目を見たのう。オレらの青春時代を思い出すのう。どれ、敵を強くするのは嫌だが、昔のよしみじゃ。一つおしえちゃろうかの」



「何をだい?」


「和弘からオフェンスチャージをとったディフェンスじゃがのう。おそらく意図的にしたと思うがあれは古武術の動きを応用したものじゃろう」




「古武術?」



「そうじゃ。その様子じゃとお前が教えたわけじゃなさそうじゃのう。あやつ親が教えたのかそれとも自然と身についたものなのかはわからんが、アレは格上を倒すにはもってこいじゃのう」



「彼がそんなことをしていたなんて」

驚く長山だが、思い当たる節がある



毎日武と1ON1をやっているが最近急に動きが鋭くなってきているのだ。地道なフットワークが身を結んだと思っていたが



「じゃがあれはまだ未完成じゃ」


「君が教えてくれるのかい?」



「ワシは少しかじった程度じゃから教えられん。そこはお前の仕事じゃ」




「色々ありがとう」



「なに、未来のNBAプレイヤーのためじゃ。じゃが、冬も負けんぞ」


「また冬に会おう」


ガシッ


力強く握手を交わす二人だった



























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