親友との生活
私の隣で、きらびやかなオーラを振りまきながら優雅に歩いているのは、オリビア・ローズ。
私の親友だ。
オリビアは勉強も魔法もできる超優秀な優等生。
おまけに美人で可愛くて優しくてなんでもできるから、クラスの人気者。
ほら、今だって廊下を歩いているだけなのに、すれ違う人みんな振り返ってオリビアのこと見てる。
我ながら自慢の親友だと思うけど、なんでそんな超超超凄い人が私みたいな平凡な子と一緒に過ごしているのかはわからない。
まあ、私もオリビアと過ごす日々は楽しいから、何も聞かないで一緒にいる。
聞いて関係が悪くなったら嫌だし。
そんなことを思いつつ、オリビアと話しながら校舎内を歩いていたら、あっという間に教室に着いてしまった。
教室に入ると、さっきまで騒がしかった教室が一瞬で静まり返り、先に来ていたクラスメイト全員が私達の方を見た。
何度その視線を浴びても、私にはそれが獲物を狙う獣の目にしか見えない...。
しかし、オリビアはそんな私の思いなど知らずに、コツコツと教室内を歩いていく。
オリビアが歩く度に、音楽が奏でられているような心地良い音が、静まり返った教室内に響く。
私は慌ててオリビアの後を追いかけた。
偶然なのか、私達は教室の席も隣同士なのだ。
まあ、お陰様で嬉しい気持ちとクラスメイトに対する恐怖心がごっちゃになってしまっているのだけれど。
そんなことを考えながらカバンの中を整理していたら、HR開始のハープの音が学園中に響き渡った。
私とオリビアがいるⅡ-αはリアム・クロス先生が担任を務めている。
「―――これで以上だ。あ、そうだ、もう1つ言い忘れていた。」
クラス中に?マークが溢れた。
勿論、私とオリビアにもだ。
「最近、学園内で行方不明になる生徒が増えていてな。みんなも気を付けるんだぞ。」
一瞬、クラスにざわめきやどよめきが広がったが、すぐに小さくなった。
「じゃあ、これでHRを終わる。各々自由に過ごしてくれ。」
先生はそう言うと、教室から出ていった。
先生がいなくなった教室はすぐに騒がしくなった。
ところどころ、「怖いね〜。」「気を付けよ。」などと話しているところもあった。
私とオリビアも
「私達も気をつけようね。」
「そうね。」
「オリビアは美人だから狙われるんじゃない?」
「そうかしら?」
「まあ、でも、オリビアは魔法も学年1位だから大丈夫か。」
「そうかもしれないわね。ソフィアは、私の心配ばかりしてないで、自分の身を心配しなさい。」
「うっ...。は~い...。」
などと行方不明事件の話をしたが、すぐに別の世間話を始めた。
そんな私達を一瞬、遠くから睨むように見つめる視線があった...ような?




