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「ふっ! やぁ!」
タマキは、仮想現実のシュミレーションを使い魔獣と敵対していたとても早いトンボ型の魔獣。 それを演算スキルで捕捉し羽を斬り落とすという所業をスキルを使い十秒間はノーリスクで使用出来るレベルに到達していた。
「ちょっとタマキ! 飛ばさないで。 まだた無理したら脳に影響が出るわ!」
ティルナが、短い白杖を振るい無詠唱で電撃の魔法エレックを発動してトンボの魔獣を焼き焦がす。
「ご、ごめんなさいティルナ。 けれど体の使い方やスキルの許容範囲内で動かせる方法が不思議と分かるの」
タマキは、刀を帯刀しながら笑みを作る。 知識を得たことにより無理な刀の振り方ではなく確実で長く戦う戦闘方法を身につけたのだ。
だが、四歳の頃の奴隷生活の影響で筋肉を作るサテライト細胞と言うものがジュンタ曰くタマキは普通の女の子にはあまりないらしい。 なので技術や戦術など広い視野で動く、慎重な姿勢を持つことを忠告されていた。
タマキはまだ荒削りだが、一流の剣士として開花する蕾の状態でありその辺のチンピラ程度なら一蹴できる実力者を身につけていた。
「全く。 ほらシュミレーション終わったらバルメア様のところへ行くわよ。 呼ばれてるでしょう?」
「そ、そうだった。 いけない! 行かないと!」
タマキは、慌ててシュミレーターの操作を行い、設定をオフにし修行着を脱ぐ。
「ちょ、タマキ! ここはダメ。 更衣室に行かないと……もう!」
「……ご、ごめんなさい」
ティルナは、服を脱ごうとしたタマキの腕を掴みずるずると更衣室へ連れて行く。
タマキは、慌てて脱ごうとしている自分に気づき、赤面する。
だが、ティルナのおかげでちゃんと判断出来た。
「全く、おちょこちょいなんだから」
「うっ! ごめんなさい」
「ほら行くわよ」
タマキは、ティルナに着替えを手伝って貰いシノビ装束を着てバルメアの元へ向かった。
タマキが向かうと、下着姿でバルメアが畳の上でだらけていた。
肢体には汗がこびりついており、何かの運動の後のようだった。
「ふふ。 ごめんなさいねタマキいきなり呼んで」
「い、いえ!」
タマキは、バルメアの色気に当てられ赤面してしまう。 白磁の肌に豊満な肢体。
それらは、女性であっても引き寄せられる魔性がそこにあった。
「少し、エキスパンダーした後に少しおつまみを食べてね。 汗かいちゃった」
「け、健康的で何よりです!」
タマキは、目の前で着物に着替えるバルメアを見ながら首を横に振るしか無かった。
隣で座るティルナも免疫がないのか、目がぐるぐる回り赤面していた。
「さて、タマキ。 よく修行を頑張ったわこれからは猫として皆の商業国バリエンツに行って欲しいの。 あっ、タマキもティルナも食べてね。 手作りよ?」
着物に着替えたバルメアは、お団子を頬張りながら話始めた。
「バリエンツとは?」
タマキが、質問するとバルメアは説明し始めた。
「我の買い取ったここより南の海の歓楽街なのよ。 とてもいい国でね。 商業が盛んだからいいなと思って買い取ったの」
「そうなんですね。 でもなぜ私たちがそのバリエンツへ?」
「……実は、人手が足りないらしくてどうやらウェイトレス不足らしいの。 だからお願い。 タマキとティルナでバリエンツをどうか助けて?」
「はい。 分かりましたこのタマキ必ずや任務果たします!」
「私も頑張るわ!」
タマキとティルナは、互いに顔を合わせてそのままバルメアへ頭を下げた。
そして、荷物をまとめて門へ行くとジュンタやイーニ。 そしてマキがいた。
「イーニ! タマキ! ジュンタさん。 なぜここに?」
「……お母さんから聞いたわ。 任務だってね」
「はい。 バリエンツに行くようにと言われました」
タマキは、背筋を正してイーニと向き合うと抱きしめられた。
「タマキ。 油断しないでね? ティルナタマキをお願い」
「はい。 イーニ様必ずタマキは私が守ります!」
ティルナは、イーニの言葉を受けて礼をした。
「お姉ちゃん頑張ってね!」
「ありがとうマキ。 私行ってくるね」
「気をつけろよ。 二人とも」
「「はい。 行ってきます!」」
イーニ、マキ、ジュンタに見送られてタマキとティルナは、バリエンツへ向かったのだった。




