表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
翼なきもの  作者: 加藤 弓雅
エトセトラ
2/55

前半のあらすじ (第一章~第六章)

 形ある奇跡と恩寵が示されなくなって久しい世界で、教団をもり立てる東の諸公と、教えを捨てて久しい西の大国コトレールとの間に緊張が高まりつつあった頃の話。

 15年前の霰の四分聖節の夜、赤子だったシャーデはミルトルの聖堂教院に置き去りにされていた。

 巫女を目指して泉の谷で学ぶ中、サダリら心を分かち合える友人も出来、穏やかな時間を過ごしていた。

 そして、3年の修行を終える時、巫女となる5人の一人に選ばれ、大祭で綬鎖を受け新たな泉の巫女となった。いろいろな悩みや迷いにぶつかりながら修行を続けるシャーデ。

(以上、第一章、第二章)



教団からコトレールへ表敬に使節の一員となったシャーデ。

生まれてはじめて教団の外へ出た彼女は、人々の苦しい暮らしを目の当たりにする。

さらに西への船に乗り、旅を続ける一行。

身分を隠した乗船だったが、サーではふとしたことで巫女であることが知られ、食べ物の毒にあたった子供の救いを乞われるが、子供を前に苦痛を和らげることすらできない。

幸い、同行の薬師が、巫女のために用意された貴重な薬を使い、子供は回復する。

シャーデは、そのことを喜びながら、自らの無力さを噛みしめるのだった。

(以上、第三章)


船はコトレールへの玄関となるラグナに着き、巡礼地である西方聖遺教堂を訪れたあと、王都への護衛の責任者、近衛左弁官クレイズと知り合う。

道中に目にしたコトレールの民は飢えることなく穏やかな暮らしぶりだった。

教えのあるなしにかかわらず、良き人は良き行いを為す。シャーデの胸中に新たな思いが芽生え始める。

王都では、使節を歓迎する祝宴が催される。

その席で失敗をしたシャーデは、飲み物で心を紛らわすうち、誤って強い酒を飲み倒れてしまう。

(以上、第四章)



 倒れたシャーデを見舞うクレイズ。

 シャーデが倒れた原因を、王にとがめられその日の役目を外されたのだという。

 お互い、気まずさを抱えつつ、言葉を交わすうち次第に距離を詰めてゆく二人。

 クレイズは、シャーデを知人の工房へと誘う。

 使節の行事として案内された鋼鉄と蒸気を使ったからくりは、強い力を持つものだった。そして使節への儀礼として、盛大な観兵式が催される。

 シャーデ達は演武が見せる高い練度、優れた装備に圧倒される。

 (以上、第五章)


 コトレールを離れる前日、シャーデはクレイズに誘われ、二人だけの外出を楽しむ。

 その晩、教団からの密使が現れ、明日の帰国の謁見時に王を暗殺するよう命じられる。

 巫女達は反対するが、教えなきものの王を除くことが、将来、教えあるもの守ることなると祭主は譲らない。

(以上、第六章)

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ