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23枚目

今回もちょっと短めです… 2019.9.2

 騒動を起こすこともなくヴィネットに流されるまま、俺は寂(さび)れた駅のホームへと着く。ネオン街から離れたそれは人通りが全くなく、無人駅であった。


 しかも今いる時間帯が夜なため、正直言うとかなり怖かった。そもそも電車に乗ったことがないし、勝手が分からないので一人怯えながら切符を自動改札機に入れる。


「もう少し、あいつの家にいたかったな」


 なんてことを口に出す。もしヴィネットとアクターと一緒にいられたら、どんなに幸せだっただろう。最近『たられば』話をよく頭に思い浮かべるが、本当にそう思う。


 しばらくするとすぐに電車がやって来て、ドアが自動的に開く。駅に人はいなかったが、意外と車両には多くの人がいた。これなら心細くはならないし、絶対とは言い切れないが安全だ。


「……ッ」


 電車だと、女の人と隣になってしまうかもしれない。けど、電車は公の場所で、他人に暴力を振るうのはない……だろう。そう思って、俺は緊張しながら車両へと入っていった。

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