~時間~ずっと戻らないあの日々~
全てはあの日から、そう、キミがこの世に降り立った日。
俺たちはずっと一緒だった。成長していって物心がついたときには
キミがいた。キミがいて当たり前だったんだ。
俺は久しぶりにアルバムを取り出す。思い出にふけるなんて
性質じゃないけど、俺の記憶の中には収めきれないキミがいっぱいいる。
小学3年の時に俺たち、4人。ユナ、ナナ、ノブ、そして俺、ソウ
は出会った。俺たちはいつも4人でいたんだ。
そう誰一人として欠けることなく。。。
俺がキミへの想いに気付いたのは、多分君より先のはず。
小4の時、同級生の誰かがわかったふうに言ったこと。
「恋ってのは、相手の笑顔を見ると、うれしくてたまらないもの。
その子の笑顔が見えるだけで頑張ろうって思えるんだ」
ふ~んって思ってた。あの日は俺は野球の試合で負けて帰ったんだ。
落ち込む俺の姿を見てキミは言ったよな。
「ソウ、頑張れ!私、ずっとそばにいて応援するから」って。
その時のキミの笑顔で俺はまた頑張ろうって思えたんだ。
正直やめてしまおうと思ったのに。キミの一言で。
その時のキミの笑顔で俺、頑張ろうって思えたんだ
そして俺はチームを優勝へ導くことが出来た。
その時、キミは誰より早く抱きしめてくれたよな。
「おめでとう」って何度も何度も強く抱きしめてたな。
もう薄れかけてた記憶。俺はその時、今も続く長い長い恋に落ちた。
最初で最後の恋だと思う。キミ以外にだれを愛せというの??
俺はアルバムをめくる。小学校を卒業して、俺たちは同じ公立中学校に
入学した。俺とノブは野球部、ユナは吹奏楽部。
ナナはバスケットボール部に入った。
そして俺たちはその中で活躍しだしたんだ。
俺とノブはとてもいいコンビで、2人ともレギュラーになれた。
ユナはクラリネット担当で、大会で賞をもらったりもしていた。
ナナは、持ち前のジャンプ力でチームを全国大会へ導いた。
そして、ナナには彼氏が出来た。ユウスケという奴で、
バスケットボール部のムードメーカーでクラスでも天然キャラで
有名だ。ナナの一目ぼれだそうだが。ここだけの話、
実はユウスケもナナに憧れていたらしい。




