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大阪に舞い降りた銀髪の少女

もし車を擬人化したら?

軽自動車なら、小柄な擬人化

普通車なら平均的な擬人化

VIPカーならオラオラ系なのか。

もし想像出来る環境に過ごしているのなら、少しだけ想像してみて下さい。

貴方の目の前にある車は、擬人化にしたらどんな雰囲気になるのだろうと。


2026年7月。

女性オーナの元に一人の少女が現れる。

澪 あけみ!そろそろドライブに行くわよ!

銀色に輝くショートボフの髪の毛を揺らしながら、女性オーナの元に駆け寄る。


あけみ はいはい。慌てない慌てない。外は暑いんだし、澪も熱中症にならない様にキチンと帽子を被って。

あけみより頭一つ小さい澪の頭に麦わら帽子を優しくかぶせる澪のオーナーのあけみ。


あけみの愛車の澪。

銀色のボディのコンパクトカーを擬人化させたあけみ。

コンパクトカーだからなのか、平均的な女性より少しだけ小さい澪。銀色の髪を持ち、ぱっちりとしたエメラルドグリーンの瞳を持つ少女としてあけみの前に現れる。


元々一人っ子のあけみからすると、いきなり妹が出来た気持ちになり不思議に思いつつも、何処か嬉しいあけみ。


二人の出会いは2018年11月に遡る。

手軽に手に入る車を探していたあけみ。車の知識が無い分お店の人に騙されない様に気をつけていた。お金は無いけど変な車は買いたくない。

簡単な知識を身につけ、様々な車を見ていく。

しかし程度が良い車を何台も見て決め手に欠ける車ばかりで半ば諦めかけていた時、偶然見かけた1台に目を奪われる。


年式が10年を超えていながらもフロントマスクの部分にこすり傷があるだけで、日差しを受けて銀色のボディを輝かせた車は、あけみの心を一瞬で奪う。

バッテリーも上がり、お店の都合で試運転も出来なかったが、それでも運転席に座った瞬間に『私はまだ走れる』『舐めないで』と心に訴えかける物を感じたあけみ。


普通ならば絶対に買うべきでは無い車と思う筈なのだが、『絶対にこの車を買う』『もっと輝かせてあげたい』と強く感じたあけみは即購入する事を決めたのである。


澪を購入してから、慣れない運転を頑張るあけみ。そして、そんなあけみを支えながらお互い成長していく二人。

いつしか車と人では無く、お互いを支え合う『相棒』となっていく。

もっとユックリ探せば、お金を出せば。

澪より良い車を買う事は出来たであろうと。頭では何度も考えた事はあったものの、あけみの中では澪以上の車は存在しない。澪がいるから今のあけみが居るのだと。


そんな事を何処にドライブに行こうか楽しそうに雑誌を見つめる澪を優しく眺めるあけみ。


あけみ 行きたい所は決まった?


澪 夏だし、海に行こ!綺麗な海を見に行きたい!


あけみ 澪、貴女は車だって事忘れたない?海なんか行ったらすぐに錆びちゃうわよ?

いたずらな顔をして澪に聞くあけみ。


澪 バカね。海に行ったら帰りはすぐにアンタが洗車するんだから大丈夫よ。潮風なんて。

ドヤる澪の顔を見て少し呆れながら頷くあけみ。


猛暑の中を風を切るように出発するあけみ。

あけみの踏むアクセルに元気よく答える澪。

二人のドライブはこれから始まる。














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