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世界に浸かる色と花びら

 挿絵(By みてみん)


 同じものを見ていても、その人の瞳にはきっともっと美しいものが見えているのだろう、


 そう、感じてしまうことがあります。


 ……それは、様々な瞬間ごとに私の中におきる変化にも似ていますが、


 それを魅せられた時、私は、ぐらりと揺れるなにかを見るのです。



 **


 たとえば、一瞬を切り取った写真に


 たとえば、一瞬を閉じ込めた画の美しい色彩の中に


 たとえば、一瞬を閉じ込めたその方のお言葉の中に


 その方が見ているものは、きっと私などよりもずっと、きっととても、美しいものだと


 そう、思えて



 それらは、ずっと見ていられるのに、見ていられない気持ちにさせる


 それは、嫉妬にも羨望にも、そして悔しさにも似ていて


 私は、その度にあがきたくなる


 それに追いつきたくて



 なにに、か、は、自分自身でもはっきりとしない


 わからない、追い立てられるかのような気持ち


 湧き上がるなにかを


 私と同じものを目にしても、きっとその方の目にはもっとずっと色鮮やかに、美しく、綺麗に色とりどりのそれ、が見えているのだろう


 それが、とても、貴重で、ずっと見ていたくもあり、悔しくもあり、見ていられなくもなる


 色水に花びらを浸し、その行方を眺めている


 たとえるならそんな気持ちだろうか


 触れない領域のそれ、は、


 いつまでたっても、私のずっと先の違う空間に密やかにあるようにしか思えなくて


 きっと、そういったものを見せつけられる度に


 きっと、どうしたって、それが、原点なんだろう


 そう、思います


 

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