↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【痛みの帝王】 〜65歳で全ての激痛を経験した男、異世界で“痛みを操る”チートを得て成り上がる〜  作者: ボルトコボルト


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/39

第7話:痛みに跪いた四人、ドロルの“師匠”になる

 ドロルがギルド前で四人を治す条件として提示した

「仕事を教えてもらう」

 その一言は、四人の冒険者の人生を大きく変えることになった。


 剣士アガルド、槍士バルド、弓士レミオ、斥候ジグ。

 昨日までドロルを雑魚扱いしていた彼らは、

 今や痛みに怯え、ドロルの一言で生死が左右される立場になった。


◆ 冒険者のいろはを叩き込まれる日々


「まずは剣の握り方だ。ほら、こうだ」


 アガルドは、歯槽膿漏で口を押さえながらも、

 真剣な表情でドロルに剣の構えを教えた。


「剣は力じゃねぇ。角度と重心だ。

 お前は細いから、なおさら無駄な力を使うな」


 ドロルは頷き、何度も構えを繰り返す。


「次は槍の間合いだ」


 バルドが槍を構え、距離の取り方を教える。


「槍は近づかれたら終わりだ。

 だから常に“届く距離”を維持しろ。

 お前は足が速くねぇから、なおさらだ」


「弓は狙うんじゃねぇ。通すんだ」


 レミオは、木の枝を的にして弓の基礎を教える。


「狙いすぎると外す。

 流れの中で放て」


「斥候は目と耳だ」


 ジグは森の影に身を潜めながら言う。


「足音を消せ。

 呼吸を浅くしろ。

 敵の気配を読むんだ」


 四人は痛みに震えながらも、

 ドロルに冒険者の基礎を叩き込んだ。


 ドロルは真剣に聞き、

 何度も復習した。


◆ 食事の時だけ歯槽膿漏を治す


「……ドロル様、そろそろ飯の時間で……」


 アガルドが口を押さえながら言う。


「ん? 食事か。じゃあ治すか」


 ドロルが軽く指を鳴らすと、

 四人の口の痛みが消える。


「……ああ……噛める……噛めるぞ……!」


「神だ……!」


「ドロル様……!」


 四人は涙を流しながら食事をかき込む。


 だが――


 食事が終わると、ドロルは言う。


「じゃあ、戻すぞ」


「えっ」


「うがっ!!」


 四人は再び口を押さえ、地面に転がった。


「噛めない辛さを忘れないようにな」


 ドロルは淡々と言い、

 自分の復習に向かった。


◆ 四人は別行動で金を稼ぐ


 ドロルが森で復習している間、

 四人は別行動で依頼をこなしていた。


「急げ! ドロル様に渡す金を稼ぐんだ!」


「歯槽膿漏が治る時間は限られてるんだぞ!」


「痛みが戻る前に終わらせるぞ!」


「今日の分を稼がねぇと……死ぬ……!」


 四人は必死だった。

 痛みが戻る恐怖が、彼らを動かしていた。


 そして稼いだ金を、

 毎日ドロルに渡した。


 ドロルはそれを当然のように受け取った。


「よし。じゃあ明日も頼む」


 四人は深々と頭を下げた。


「はい……ドロル様……!」


◆ ドロル、成長する


 日々の復習と四人の指導により、

 ドロルは急速に成長していった。


● キラーラビットを一人で討伐できるようになる

「脳溢血」

「痛風」

「ぎっくり腰」


 使い分けながら、

 キラーラビットを確実に仕留める。


 解体も覚え、

 肉と皮をギルドに売れるようになった。


● 剣の技術が上がる

 アガルドの教えを反復し、

 剣の振り方が安定する。


「……よし、これならゴブリンもいけるな」


● ゴブリン討伐

 森の奥でゴブリンと遭遇したドロルは、

 落ち着いて剣を構えた。


「痛みを……知れ」


 ゴブリンがよろめいた瞬間、

 ドロルは首元に剣を走らせた。


 倒れたゴブリンから耳を削ぎ、

 胸を割って魔石を取り出す。


「……これが討伐の証か」


● スライムもペインなしで倒せる

 スライムの弱点を四人から教わり、

 剣で核を突いて倒せるようになった。


● 斥候の基礎も習得

 足音を消し、

 敵の気配を読むことができるようになった。


 ---


◆ 四人の変化


 四人は完全にドロルの下働いとなった。


「ドロル様、今日の稼ぎです……」


「ドロル様、剣の練習を見ます……」


「ドロル様、森の地形を案内します……」


「ドロル様、斥候の復習を手伝います……」


 かつての傍若無人な態度は消え、

 今や忠犬のように従っている。


 痛みの恐怖と、

 ドロルへの畏怖が、

 彼らを完全に支配していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。