広がる世界
「———案外何も無いんだな」
「この辺は特にそうだねー
この旧第七十八人工生成迷宮以外は何も無いからねー」
そういうものなのか。
アタシは一度も外に出たことないからこの世界全部かこんなに荒野なのかとおもったぜ。
それよりも気になる単語が‥‥‥
「旧第七十八人工生成迷宮?」
「そうだね、このダンジョンの名前だよ
昔は人の手でダンジョンが作られたんだ?
迷宮っていうのはいろんな魔物が集まるからね。
危険になる分、魔物を倒したときの素材で街がかなり潤うんだ。
でも全部のダンジョンが失敗して大変な事になったからね。ここもその一つだね。
それが大体400年前位だったかな?」
「ご主人は詳しいんだな」
「一応歴史書に書いてあるからねー
まあ、経験談でもあるけどね」
「えっ‥‥‥」
ご主人は人間でもまだ若者みたいな見た目だけど‥‥‥
「一体幾つなんだ?ご主人は?」
「幾つだったかなぁー
かなり前から年を数えるのを辞めちゃったからねー
ついでに自分の種族も忘れちゃった。
あんまり自分のことはどうでもいいからね」
「そんなものなのか‥‥‥?」
ここまで自分のことに無頓着な奴はダンジョンの中でも居なかったな。
上層に居たゴブリンでももうちょっと自我があったぞ。
まあ、プライドが高い元ミミックのアタシには分からないな。
アタシが考えている間もご主人は道沿いにどんどん進んでいった。
面白かったら次回も見て下さい。
そうじゃなければ他の人の作品でも見てください。
(プライドが高い人は自分のことをプライドが高いって言うものなんですか?)




