十八話 〜魔神〜
「アレェェェェェェン!」
「ウごァ亜阿ああああああ嗚呼嗚呼!!!!!!」
「!迂闊に近寄るんじゃねえユウト!」
「何!?」
「殺す!コロス!ころす?殺す!死ね!しね!氏ね!消えろォォォ!!!!」
【爆裂魔法、炎上魔法、氷塊魔法、雷光魔法、死滅魔法、魔法、魔法、魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法魔法】
執念と殺意に色を塗り固めたような恐ろしい塊がオレ達へ真っ直ぐに向かってくる
「マジかよ!?」
「任せてください!」【反射魔法】
魔法の膜が貼られると同時に、無数の魔法の塊が膜に当たる
「う、うぅ........!」
「ダメだリリィ!魔法力が先に切れちまう!」
「それ.......でもぉっ!」
「クソ!迂闊に出たら死んじまうぞ!」
「一か八かだ!オレが行く!」
「ドヴァーズ!」
「行こうぜ龍神斧!」
《応!》
何秒でもいい!少しでも気を反らせれば!
そう考えたドヴァーズの思考は間違っていなかった
少なくとも、普通の敵ならば、2方向に魔法を使う事は出来ない、それが特大の魔法を継続する様な事ならば尚更だ
だが、その理屈は通らない
何故ならばーーーー
「もらったァ!」
「邪マだァ!」
「!ドヴァーズ!」
ーーーその敵は、魔を極める為に生き、その素質や執念を神にまで進化させた者
正しく『魔を極めし神』【魔神】なのだから
目の前に、赤く燃え上がる炎が出来た
それは正しく魔法によって出来た炎であり
我等龍族の鱗でさえ焼き尽くす魔の炎だった
「あ........」
脳裏に浮かんだのは死の一文字
そしてその思考すら飲み込んで行く様に、炎は広がりーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ドヴァーズッ!」
「ユ、ユウトォ!」
ーーーーー目の前に現れた人物に防がれていった
「馬鹿野郎!お前じゃ防げないぞ!」
「お前の身体だって無理だろう!早く逃げろ!」
「ユウト!お前もう脳みそまで焼けたか!、生き残るのにお前が居ねえんじゃ!」
「うるせえ!」
「!.......生きろよ!ユウト!」
そう叫び、ドヴァーズがオレの後ろから消える
我ながら無茶をしたもんだ
リリィは反射魔法で魔神の魔法を反射した、したのは良いが反動が強すぎた
弾かれた後、オレはアレンの魔法がドヴァーズに全て向かっているのを見た
それを見たオレは、身体を動かしていた
もう、もう失いたくない
そんなオレの我儘が、こうする様に身体を動かした
「ぐ..........ぁ............!」
身体が焼けていく
盾を構えた右手はもう、盾と一緒に焼け付いている
息さえ熱く、吸い込んだ炎は肺を焼いて行く
目の前が赤く、紅く燃え上がっていく
ああ、本当に大バカだ、馬鹿野郎だ
だけどよ........お前達と旅出来た、それだけでオレはーーーーーーーーーー
「ユウトさーーーーん!」
そうリリィが叫んだ時、魔神の手から放たれた炎は消え
後には焼き尽くされた跡だけがあった
「バカ......野郎...........!バカ野郎ーーッ!」
その叫びを聴きながら、魔神は高らかに笑った
濁り、只々聞くのさえ嫌になる様な笑い声
それは歓喜に満ちていた
これ以上ない程の歓喜に...........




