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2.コクマー

通りすがりの軽巡一番艦「クマー、サブタイトルはセフィロトの数字らしいクマ。決して熊の子供じゃないし、ましてや球磨の子供じゃあ断じてないクマ

ちなみにセフィロトは対応する数字、象徴、守護天使、色に加えて、宝石や惑星があるらしいクマ

1のケテルなら、それぞれ王冠、メタトロン、白、ダイヤモンド、海王星らしいクマ

2.のコクマーは知恵、ラツィエル、灰色、トルコ石、天王星らしいクマ。Wikipedia先生がそういってたクマ



ところで、和久名が時戒神OCG化を楽しみにしてるらしいクマ。まるで成長していないクマ……」

「いずも、ちょっとに頼みたいことがある……」

「え、何かな? ボクにできる範囲ならなんても……とまではいかなくとも、とりあえず善処するけど……」

 ルシフェルさんたちの転校騒動の翌日、ボクを含めた8人分のお弁当を作っていると……ボクだけだった頃は大した出費ではなかったのだが、ベエルゼブルちゃんを含めて8人となると昼食のコストがかなり高くなるからお弁当に切り替えたのである……、ベエルちゃんがボクのエプロンの裾を掴んでいた。

「大丈夫、出雲にとっては至極簡単なことだから」

「簡単なこと……ってなに?」

「……お弁当の量を増やしてほしい」

「……まあ、そうなるよね……」

 何となくそんな予感はしていた。何せ、少し目を放した隙に大量のお菓子を平らげてしまったベエルちゃんなのだ。ベルちゃんの分と合わせて3人分は少し少なすぎたかもしれない。

 そう考えながら、ベエルちゃん達の分のおかずを盛り付けていると、ベエルちゃんがポツリと遠回しな要求を告げた。

「ご飯は5合分もあれば足りる」

「御飯を炊いていけと、そうですか……」

 小言を呟きながら、手を早めて洗米するための時間を捻出しようとする辺り、ボクも相当甘いのかもしれない。

 そんなことを自嘲しながら、出来たお弁当の蓋をした。

 さて、次はお米を研がなければいけないなと背伸びをして……直後、一瞬の油断が命取りと言わんばかりに延びてきた2つの手を、動作を予想して即座に打ち緒とした。

「…………ベエルちゃん、あとレヴィさんも、つまみ食いはダメだって何回言ったら分かるんですか」

「……恐ろしく早いデコピン……白き盾じゃないから見逃しちゃった……」

「……だからって、何でベエルにはデコピンで、あっしには後頭部に無言の手刀なんスか! スゲェ痛ェッスよ!」

 たまにつまみ食いしに来るベエルちゃんといつもつまみ食いしに起きてくるレヴィさんでは、対応がまるで違うのも当たり前であろう。

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