第37話 決戦前夜、三人の誓い
決戦前夜 古代猫王国 王宮の塔
星空の下、三人は誓いを立てた。
塔の頂上から見える景色は、三つの世界が重なり合う、幻想的な光景だった。現代の街の明かり、ニャンコタウンの提灯、そして古代王国の魔法の光。
「何があっても、戦いは避けましょう」
美久が言った。アミュレットを握りしめながら。
「対話で解決します」
「どんなに困難でも」
ユイも頷いた。小さな体に、強い決意を宿して。
「みんなの心を繋ぎます」
「誤解を解いて、理解を深めます」
ルナが月に向かって誓った。月の光が、銀髪を美しく照らす。
「でも、みんなを守るためなら、私は戦います」
「ルナちゃん...」
「大丈夫です。殺したりはしません」
「でも、守るべきものは守ります」
「それが、月の巫女の使命ですから」
三人は手を重ねた。
人間の手、猫の前足、そして猫人間の手。
異なる存在が、一つの目的のために結束した。
「明日、歴史が変わるかもしれません」
美久が言った。
「ううん、変えてみせる」
ユイが力強く言った。
「そうです。私たちならできます」
ルナが微笑んだ。
風が吹いて、三人の髪を優しく撫でた。
どこかで、コレクターが潜んでいるかもしれない。
でも今は、目の前の危機を乗り越えることが先決だった。
しかし、彼女たちはまだ知らなかった。
政府の裏で、もっと大きな陰謀が動いていることを。
そして、第三の試練が、想像を超えた困難になることを。
コレクターの影が、少しずつ、確実に、近づいていることを。
『もうすぐ...もうすぐ、ごはんの時間...』
どこからともなく、不気味な声が風に乗って聞こえてきた。
でも、三人は気づかなかった。
明日の対話に、全ての希望を託して。




