大学生活
君は卑怯だ。大してぼくのことが好きじゃないから、ぼくをいいように利用する。もちろん、ぼくは断れない。だが、不満が積もりに積もってぼくは彼女の家を飛び出した。
それから二十四時間が経った。君がぼくのことを必要としてくれるだけでよかったのに。彼女から寂しいって言葉をもらいたかった。その気持ちは口移しでも届くことはないだろう。
もう恋なんて言葉で表せないかもしれない。いつかぼくが願った想いは、梅雨明けの雨が連れて行った。
おもむろにたばこに火を付ける。何本目だろうか、数えるのも怠い。ぼくは彼氏失格なのだろうか。この苦い気持ちは君の甘い匂いで漂う煙の臭いごと消してほしい。
いっそ、君の気持ちを全部聞いて嫌いになりたい。
こんなにも悩んでいるというのに、お腹も喉もうるさいものだ。灰皿にたばこを置き、ジュースの入ったコップに手を伸ばした。不愉快なほどに甘いジュースは馬鹿みたいにぬるかった。
君はぼくのことどう思っているのだろう。やっぱり献身的な使えるやつなのかな……。そう思うと段々と悲しくなってきた。
ぼんやりと天井を眺め、空腹から逃れようと椅子から立ち上がる。
その時、スマホから通知音が鳴った。ぼくは反射的にスマホの画面を開き、通知内容を確認した――
空からのメールだ。内容は普段と変わらない、ぼくを利用するようなメールだった。そんな通知の一つで安心できるぼくはバカなのだろう。
赤と青の枷が視界の端に映る。やはり、君じゃなきゃダメみたい。




